水木先生も愛した新宿中村屋のカリー!よく考えたらお店で食べたことないよね、というわけで レストランェ&カフェ Manna(マンナ) 新宿中村屋(新宿駅東口)

水木しげる先生とゲゲゲの女房をこよなく愛しておりまして、有名なエピソードとして「原稿料が入ったらまずは中村屋のチキンカリー缶を買う」というものがあります。

もちろん缶詰を食べたことはあるのですが、新宿中村屋のお店でカリーを食べたことない。たまたま新宿に用事があったので、心情的聖地巡礼といきますかーっ!

新宿駅の東口にデデンと建ちます新宿中村屋ビル。このビルまるごと中村屋さんなの?なんだか万世ビルみたいですね。カリーはどこだろ。カレーポットの写真があるレストランは・・B2、地下二階か。

見えた見えた。「レストラン&カフェ Manna(マンナ)」さんだそうです。

カフェだしなんか看板のロゴもポップだし、ファミレスライクなお店かと思ったら大間違い。調度やら店員さんの態度やら清潔感やら、重厚な老舗洋食店そのものです。

恋と革命と水木しげるの味、中村屋純印度式カリーで決まりかな?でも自家製ヨーグルトとホールトマトでマイルドに仕上げたというコールマンカリーもうまそうだね。

キーマカリーのパクチー添えという反則仕様の焼きドライカリー!言わばカレー界の汁なし坦々麺か?すごくうまそうだけど初来店でこんな飛び道具に行ってもいいものか?

純印度式カリーと麻婆豆腐という超獣コンビみたいなセットまであるのか。中村屋の麻婆豆腐の素はウマいもんな、ホンモノ食べたいよな。秋の空のように揺れるおじさん心。

五目焼きそばやら鳳絲麺なんて、好物のあんかけ焼きそばまであるじゃないか。隣席のいかにも常連風な老婦人がメニューも見ないで五目焼きそばをオーダーしているし、知る人ぞ知る隠れキラーメニューなのか・・!

悩みに悩んだ結果、お店のテッペンを奪取する作戦に決定。単品価格が一番お高い新宿中村屋ベンゴールカリー(ビーフ)をお願いしてしまいました。

さすがテッペンは違いますね、カレーポットでなく重厚なオーバルタイプの器に入って登場です。しかも器ごと熱々なの。これまた立派なお皿に盛られたライス、そして色とりどりの薬味がぞろぞろとついてきました。

カレーにはサラダがつきものとミスター味っ子で学びましたので、サラダセットにしてみました。いかにも洋食屋さんなフレンチドレッシングが美味しい。ポテサラがあって嬉しい。ちょこんと座っているひよこ豆が印度アピールでかわええ。

やあ、薬味の説明があったぞ。花らっきょうにロシア漬けに3種のチャツネ、そして粉チーズか。らっきょうはあれども福神漬けはナシなのが中村屋流なのね。

ひのふのみ・・あれ、一つ多いような?左の別皿が生姜とアチャールを和えたもので、ベンゴールカリー専用みたいです。これは味変が楽しみだな。

これこそカレーだと叫びたくなる、胸をとろかすような芳香はどうでしょう。食べたい!食したい!つばがわく!・・けど、給食のカレーと同じようにどう食べるか問題が出てきます。ちょいとかけて食べるを繰り返すか、いっぺんにかけてしまうか。

いきなり全かけ派だったぼくは三つ子の魂百まで、全部いってしまえ〜い!おお、ゴロゴロと肉やらイモが飛び出してきた。思いのほか具が大きくて安達祐実もビックリ!

大口を開けてかぶりついたカレーは香り高く、ビーフの旨味もたっぷり!いかにも印度なスパイシー、でもミルキーというかバターというか甘めのコクがある。カシューナッツとかきび糖を使用しているらしいから、その辺も関係あるのかな?

カレーの香りとくっきりした辛味のあるビーフシチューといった塩梅でうまい、うまい。大きい牛肉も大迫真的食感で、まさにニク食ってんな〜って気分です。

粉チーズを投入してさらにミルキー感アップ!マイルドになりすぎないようピリッと辛いオニオンチャツネも合わせましょう。レモンチャツネも爽やかだけどしっかり辛くてカレーが引き締まります。ロシア漬けを合間に挟めば酸味が次のスプーンを呼びますよ〜。

さらにきざみ生姜を投入して香りと辛味のバトルロイヤル、オーケストラ!途中でかじる花らっきょうのうめえこと。カリー缶も確かに素晴らしくおいしいけれど、6プラス1種の薬味で味変天国はお店ならでは。やっぱり中村屋さんのカリーはご馳走です、水木先生!

ありがたいことに一つ上の階にあるBonna(ボンナ)さんの割引券をいただきました。カリー缶はもちろんレトルトのカレーに麻婆豆腐、お菓子や自慢のカリーパンもあるので、原稿料が出過ぎた水木先生のように山ほど買って帰りましょう。

レストラン&カフェ Manna 新宿中村屋 東京都新宿区新宿三丁目26番13号新宿中村屋ビル 地下2階

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