何もマシたつもりはないのに野菜爆盛り味噌ラーメン!その名も富嶽!(町中華に来たつもりだった) 東楊軒(太田市岩松町)

あけましておめでとうございます。今年も細々と更新してまいります。

まずはお正月らしく一富士二鷹で富士山っぽいモノから。鷹っぽいモノはちょっと心当たりがありません。

休肝日の翌日は胃が軽い。よってお昼はちょっと食べ応えのあるモノを食べたくなってしまう罠。どうしよう、カツカレー?モツ煮?味噌とか家とかのラーメン?

がっつりしっかりお腹いっぱい系なら大概が揃う、そんなお店に行ってみよう。

太田市の旧尾島エリア、県道142号沿いにあります「東楊軒」さんにやってまいりました。ハコこそ大きいけれど、価格帯、メニュー、気楽さあたりから「老舗町中華」のポジションで間違いないと思います。

現在鍋を振るうマスターは確か高校の同級生。兄弟でRX-7のFCとFDを駆るイニシャルD実写版みたいな人でしたが、現在は‥?

RX-7が置いてあった所にマツダのミニバンがあるやんけ。ファミリーカーになってもそこは譲れないんだね。ぼくもFCやらNAやら4台くらいマツダ車乗ったから何かサービスしてくれないかな。

店舗入口の週替わりサービスセットをチェックしておこう。なんともつ煮定食が550円とはまさしくサービス、今どきすごいなあ。半チャーハン&ラーメンにドリンクがついて790円なんてお腹ぽんぽこ疑いなしだし、この辺で決めちゃっていいのでは?

入店すると二番乗り。お好きなお席にどうぞの声にうながされ、窓際のテーブル席をいただきます。お店も駐車場も広々で安心ですよ。

とにかくこちらはメニューが豊富なんてもんじゃない。麺類だけでも1ページではまるで収まりません。フラッグシップの特製黒豚ラーメンなんて攻めてみようか‥?その下の富嶽(ふがく)ってなんじゃろ。ここにあるからラーメンなんだよね?

にんにくタンメンなんて綾波レイが頼みそうな麺に餃子をつけて、にんにくツインターボもいいかもしれん。スタミナとんこつ焼肉ラーメンもきっとニンニクかニラがたっぷりなんだろうな。

黒豚によほど自信があるのか、定食は豚率高めな感じ。黒豚とんかつか‥ゴクリ。そうかと思えばカキフライもあるの?いやホント悩ましい。

上州太田名物のソース焼そばもありますが、実はこちらはかたやきそばが激ウマ‥いや違うな。中華あんの優しい美味しさが最後までず〜っと続く、落ち着きと安定の味なんです。ボリュームありすぎで胃は落ち着かないけど。

ナポリタンオムライス、そして黒豚カツカレーなんて洋食メニューまでカバーして、中華の名を借りたファミレスに近い圧倒的ラインナップ。いったい何を頼めば正解なんだ。中華のカツカレーにも惹かれるけど、結局サービスセットが正解なのか。

あっ、オリジナルメニューの上州もつ煮ぼとがあるじゃないか。定食にすれば揚げ餃子に半ライスまでついて満腹確定なのに800円。コレコレ、こういう決定力を待っていました。すみませ〜ん、

「ラーメンの、富嶽というのをお願いします」

え、また口が勝手に注文した!名前で分からないモノは頼めば分かるさーッとか、深層心理ポジティブか。

運ばれてきた富嶽はこちら‥えっ何?なにコレ?

野菜マシとか何も言わなかったよね?びっくりして思わず俯瞰してしまったじゃないか。なんだよ、富嶽って富士山盛りのことか〜!町中華と思っていたこのお店でねえ、いや油断していた。

そういえば先ほどのもつ煮ぼととか、マスターが研究熱心な方だったのをすっかり忘れていましたよ。しかしこの野菜と肉の富士山、どどどどど〜すんの?ど〜すんの?

まあ言っても上にはみ出しているだけで、丼一杯のラーメンであることは変わりない‥とか思い込めばなんとかなるだろ。手始めにスープの味見をしてみよう。わずかな隙間を見つけてレンゲをねじこむ。

見た目の先入観で脂ギトギト系かと思ったらそんなことはない、ずいぶんアッサリしているじゃないか。でも味噌ラーメンらしいコクもあって、上品寄りの由緒正しい味噌スープだった。これなら完飲はともかく、具と麺の完食はイケるんじゃないか?

黄色いお店とか行ったことないから天地とか返せないよ。地道に掘削していくか。

ありゃテッペンのモヤシは茹でてあるだけなのね。そうなるとやっぱり少しスープに浸したいなあ。またはメンマと一緒に食べてみるとか‥

おや、茹でモヤシの下には炒めてある野菜の層があるぞ。中華のワザでシャッキリしたピリ辛炒めになっていておいしい。なるほど、茹でモヤシと炒め野菜を混ぜながら食べるとバッチリな塩梅なのね。

ようやく裾野、麺にたどり着いた。味噌ラーメン定番の黄色い中太ではなく、いかにも町中華らしい細麺。野菜との格闘でそこそこ時間が経ったのに熱ダレはナシ、シャッキリポンとジャストボイルドなのは麺と茹で加減の両方が見事なのでしょう。

なんかこの辺でおいしさがアップしてきたような‥野菜のピリ辛とスープがなじんで自動的に味変となったのかな?いやこりゃンマイや。

ご自慢の黒豚を使ったチャーシューは大判2枚のゴージャス仕様。確かな技法の古式ゆかしいチャーシューはしみじみおいしい。レアチャーシューもコロチャーもいいけど、やっぱりこういうのがしっくり来るね。

なんだかんだ完食してしまった‥さすがにスープは残したけれども。これだけ盛り盛りでも最後まで飽きさせないから、マスターの功夫は大したものです。今度はぜひ中華カツカレーをいただきたいところ。もっともご飯少なめにしないと危ないかもな、ココんちは。

食べ終わってから気がついたよ、写真入りのでっかいメニューがあったじゃん富嶽〜!写真を撮った初期バージョンより明らかに標高がパワーアップしてんじゃん富嶽〜!

あ、ご当地おじま葱使用だったの?名産やまといも料理もあるし地産地消なお店なんだね。素晴らしいね。

東楊軒 群馬県太田市岩松町594-6

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