寒ブリ不在もなんのその、氷見のお寿司屋さんで一人ブリ祭り! すし屋の城光(氷見市間島)

ブリを食べるために来た富山。予約したお店は氷見市です。

おいしいハンバーグをいただいて幸せいっぱい。もうホテルで寝っ転がってしまいたいところですが、高岡から氷見まではレンタカーでわずか30分。15時のチェックインにはまだまだ時間があるな‥

ということで、氷見をすっとばして和倉温泉の「ル ミュゼ ドゥ アッシュ和倉店」さんまで来てしまいました。

加賀屋さんの復活はまだまだですが、こちらは土日の11時〜16時の間だけ営業されています。カフェスペースでイートインはOKみたいで、コーヒーのサービスも行っていました。

こちらのケーキ、母がことのほか好きなもんで、持てるだけ買ってこいと無茶を言われたのでした。20個買ったけど帰りの電車でどうすんだコレ。

そして氷見に戻ってちょっと買い物をすれば、ほ〜ら15時になったじゃないか。ルートイン氷見でゴロゴロして予約の時間を待ち、お腹をベストコンディションにするため20分ほどかけて歩いてきたのは「すし屋の城光」さんです。

六席ほどのカウンターはぼくでちょうど満席に。見たことないけどテーブル席もあるみたいです。

店主おまかせコースで!と言いたくなってしまいますが、今夜ばかりは予約の時に「ブリしゃぶをお願いします」と頼んでおいたのだ。しゃぶしゃぶの後は‥食べてから考えよう。

飲み物は、メニューも見ない前から勝駒の純米吟醸を二合で。富山県外ではそうそう飲めないお酒だからね。

正しく二合の頼りがいある徳利でかんぱ〜い。

お通しがわりに出してもらったのはアンキモポン酢

スッキリ爽やかでうま〜い!これがフォアグラよりうまいという、とれとれピカピカのアンキモか!

固形燃料のコンロと一人用のミニ鍋がセットされました。なんだか温泉旅館に来たみたいですが、張ってある出汁がやけに白い。どうやら豆乳でしゃぶしゃぶするようです。

そして出ました、氷見の天然ブリ

今年はこれでもかという不漁で、12月の半ばを過ぎても寒ブリ宣言は出ない‥どころか、わずかに獲れるブリが争奪戦でとんでもなくお高いそうです。

でも氷見のお寿司屋さんが冬にブリがないとは言いづらいですもんね‥と同情しつつ、久しぶりにご主人のボヤきを聞くことができてちょっと嬉しい。ボヤきの裏にはうまい寿司を安く出したいという心が溢れています、たぶん。

豆乳が温まってきたので陣を構築するか‥やっぱりしゃぶしゃぶスペースは空けておいた方がよかろう。

ポコポコ湧いて湯葉のような膜ができてきたぞ、しゃぶ時だ!3回くらい泳がせるみたいな感じがいいそうです。

アン・ドゥ・トロワと泳がせて‥

おわ〜!美しく霜が降った!ベリーレアながらもわずかに温まった氷見ブリの腹身!

正直に言います、人生で食べたブリで一番うまいです。寒ブリ宣言が出なくても、氷見のブリはやっぱりブリの王様。そして出汁豆乳もポン酢も極上と来てはたまりませんがな。

8切れたっぷり楽しんだ後は、なんと残った豆乳に新たなポン酢を入れて楽しむのだそうです。

いやビックリした、旨味がたっぷり残った豆乳にポン酢を入れると味がズドーンと引き立つ!コレだけでツマミになるし、なんなら揚げパン入れて朝メシにしたい。

こんなブリ、しゃぶしゃぶだけで済ませるワケにはまいりません。ドカンとブリ大根、行きま〜す!

聖護院もビックリのでっかい大根はまさに主役。ブリの旨味を全部吸い込み、さらに濃縮やら蒸留したような純然たるブリの味。大根好きの母に食べさせたら泣いてビールを飲むことでしょう。

さらにブリ照り焼きで追い討ちだ!どうすんだ!

しゃぶしゃぶのしっとりした身とはまた違う、たくましい筋肉繊維を感じる食感。

じゅわっとにじみ出る皮の下の脂と大根おろしが‥ウワッ辛い!なんと辛味大根ですか!こんなブリ照りを光らせる薬味ってある?

心地よくお酒が回り、お腹の塩梅もいい感じなのでそろそろシメるか。二、三個握ってほしい旨を伝えるとゲタとガリが置かれます。この新生姜のガリがうまいんだな。

まずは氷見のクエ!いきなり最高級、幻の白身なんて握ってもらっていいのかしら。

鍋では圧倒的ゼラチンがうまく、握りではほどけるような食感と白身ならではの旨味がたまらない。さすがSSRランクの超高級魚です。

次はアラ!クエの別名アラではなく、日本海側で珍重されている白身魚です。クエよりは小さい。

城光さんに来ると八割くらいの確率で出る、胡椒をかけたバイ貝と白エビの次くらいの看板ネタかもしれません。

フグにも似た、しっかりした歯ごたえがたまらんのですよ。

そして仕上げはもちろんブリ握りだ!

「良い所切りますか?」と腹身も腹身、最も脂乗り良好なブリのサーロインみたいな部分を握ってくれました。メレンゲのような泡醤油と、もろともに一口で‥

こんなんどうしたって顔がニヤけちゃうでしょう。たっぷりとした脂と酢飯が絡み合ってもう大変。今なら天に拳を突き上げて、一片の悔いなく成仏できるかもしれん。

仕上げたつもりがカラスミを切ってもらって芋のロックを飲んだりして、酒飲みは意地汚いですねえ。でもこの自家製カラスミ、非常にいい感じに熟成されてね、飲むとなったら頼まないワケに行かないんですよ。

ブリのフルコースとなってしまった上にお酒を六合、焼酎も飲んだりと好きなことをやって、お会計は‥たったの二マン?何その逆時価、これではやっていけないでしょう。銀座の半分以下ですよ本当に。

来年もまたブリを食べに来ます!その前にブリ不在の春か夏にも来ます!

ブリで浮いた分じゃないけれど、氷見牛のステーキ肉を買うのも氷見のお楽しみ。これまた飛騨や米沢の大先生たちのほぼ半値ですが、お味は全く引けを取りません。安くてうまい魚と肉(とうどん)は氷見にあり。

すし屋の城光 富山県氷見市間島1-50

おまかせコース

地魚にぎり

ル ミュゼ ドゥ アッシュ 和倉店 石川県七尾市和倉町ワ65-1 辻口博啓美術館

氷見牛専門店 たなか 富山県氷見市朝日丘3931-1 JAグリーンセンター内