建物・インテリア・制服・コーヒー全てが最高の喫茶店で食べる玉子サンドなど幸せしかないわけで フランソア喫茶室(京都市・京都河原町駅)

敬愛する作曲家・椎葉大翼さんのコンサートが行われるということで、京都に行くことになりました。

「私も行きますからコンサート前にお昼かお茶でも行きましょうか」

やあ、コンポーザーにしてボカロPのM崎さん。それならば行きたいお店があるのですが。喫茶店なんですけど…

M崎「京都の喫茶店…あそこですね!行きましょう」

そして当日。京都河原町駅の1B出口を出て30秒、やってきました「フランソア喫茶室」さん!京都を代表するレトロ喫茶として名を馳せる名店、純喫茶スキーとして一度は来たかった。

国の登録有形文化財でもある建物は、絶望的な写真のウデマエを誇る私が撮ってもかっこいい。本当は逆側から窓と看板を入れて撮りたかったけど、スーパー逆光だったもんで‥

M崎「フランソア勝手口のフォントもいい感じですね」

正面に勝手口があるのね。あーでもホント、これは欲しい。家の土壁にネジで固定してニヤニヤ見たい。

店内に入るとさらに素晴らしい。こんな空間でコーヒーを飲んだらウマいに決まっています。喫茶店なのに店内禁煙もうれしい。

M崎「前は分煙だったけど、いつのまにか完全禁煙になったんですね。よかった」

あ、喫煙席があったのですか。イスの美しいビロードにコゲ穴ができたらどうするのだ。

そんなに広いわけでもないのに、すごくゆったりした空間に感じるのはなんでじゃろと思ったら、高い天井がさらにドーム状になっていて広々とした雰囲気になるわけですね。

メニューは潔い見開き1枚。お昼も兼ねてサンドイッチを頼もうかな。京都だからもしかして…よし、玉子サンドイッチにしましょう。飲み物はアイスコーヒーをお願いします。

店員さん「コーヒーにお砂糖とクリームはどうされます?」

あ、最初から甘いタイプもあるのね。クリームってミルクのことかな?とりあえずブラックでお願いします…しかし店員さんの制服かわえ〜な!

M崎「シスターとメイドさんのいいとこどりみたいですごく清楚な感じです。良いです。良いです」

クラシックの流れる店内はただのお冷やにすらムードをまとわせます。

M崎「いつも混んでるから入れるか心配でしたけど、運良く空いててよかった!」

やあ来たぞ来たぞ、玉子サンドイッチ!期待通りの厚焼き玉子サンド!おお〜あた〜り〜。

M崎「ここのサンドイッチ初めて見ました!おいしそう!」

思った以上にボリュームがありそうです。ぜひつまんでください。

アイスコーヒーは苦味強めの重厚なお味でおいしい。

M崎「あ、クリーム抜きにしたんですね」

クリーム…?ミルクでなく本当のクリームなの?

M崎「そうですよ〜!ここはフレッシュクリームたっぷりのコーヒーが名物なんですから。私のホットだけど、ほら」

な・る・ほ・ど〜!この重厚なコーヒーにサッと溶けるフレッシュクリームはさぞかし合うことでしょう…あいや〜、ちゃんと予習をしておくべきだった。

M崎「レモンタルトは表面がメレンゲと想定していたら、ちょっと違うタイプでした」

確かに見た目はチーズケーキのようだ。

M崎「どうぞ味見してください」

どれどれ‥あらやだ、レモンがさっぱりでおいしいじゃないですか。バロックなお店だけど、ケーキもバロックというか、重厚でガッチリしていて素敵!

おおそうだ、玉子サンドイッチをいただかないと!

柔らかなパンにオムレツ風玉子、案外と自己主張があるケチャップとレタスが一進一退‥!パン界のオムライスのような素敵なおいしさです。

なんでか黒胡椒のビンが置かれましたが、なるほど、全力で優しい味だからコショウはアリですね!

コーヒー・サンド・コーヒー・サンド!と順番に飲んで食べるとたまらん。そしてチラッと店員さんの制服を見て‥

M崎「クラシックの中のクラシックみたいな曲ばかり流れているのもステキですね」

お店も曲も、ずっと残っているにはワケがある。

なんか落ち着きすぎません?と思ったら、照明までいい感じじゃないですか‥なんだここ、グンマにあったら毎週来るっ!

M崎「グンマはよく知りませんけど、こういうお店はなさそうですね」

それを言っちゃあおしまいよ‥というわけで、そろそろコンサートに行きましょうか。

フランソア喫茶室 京都府京都市下京区船頭町184 四条下ル

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