炒め物に揚げ物、そして釜飯から七色のダシ茶漬け!背骨(ダシ)が通った和食は全てがウマい! 宗(SOU)京都市中央区・四条駅・烏丸駅

西側5泊6日ツアー5日目です。この日は博多から神戸まで移動、神戸で解散してから諸々の事情で京都に移動、移動移動で記事になるようなものを食べることができませんでした。

錦市場付近に車を置いたらもう夜の9時じゃないか。腹はへったし酒は飲みたし…そうだ、この辺に心のブックマークをつけておいたお店があったな。明日一緒に関東に帰るKさんも腹へりましたか?じゃあ行きましょう。

錦小路通を大宮方面に向かって西にテクテク、西洞院通りにぶつかったところにあります「宗(SOU)」さん。静かで落ち着いた雰囲気が伝わってきますね。ガヤガヤ禁止の今どきにはもってこいなお店です。

間口はそうでもないけど中に入ると結構広い、つまり京都らしい造りのお店は間仕切りが多数ありまして、さらに今どき的にいい感じです。

2人用の小さめなテーブル席に案内していただき、まず飲み物をお願いしましょう。好きな雁木があるけどせっかくの京都、神蔵の純米無濾過生原酒を二合ください。

あらま嬉しや、ちろりでお酒を供されると倍もウマく感じますね。お通しは空きっ腹にいきなり嬉しい海苔巻き、中華風和え物、そして湯葉豆腐。どれもウマい、特に豆腐がすこぶるウマい!

お通しがこれでは料理も期待しかない。まずは本日のおすすめから…困った、どれも良さそうだな。

初めて見るけど鉄板疑いなしのげそと九条葱の酒盗バター炒めと、見たら脊髄反射で頼んじゃう自家製からすみといきますか。

「鱧さんいますよ、鱧」

Kさんは鱧好きでしたか、偶然ですねぼくもです。鱧のフライは珍しい、頼もうと思ったら口が勝手に天ぷらと言った。まあいいか。

人気もんコーナーにも気になるワードが並びますね。

丸茄子と生麩の揚げ出汁!ください!」

おっ、揚げ物連チャンですね。

「茄子好きなんですわ〜」

合鴨ロースやあんかけ系も気になるけれど、一皿のボリューム感がわからんのでこんなところにしておきましょう。

まずはげそと九条葱の酒盗バター炒め!げそ・九条葱・酒盗・バター!全部ウマいものなんで期待大でしたが、高めなハードルを楽々と飛び越えるビジュアルと香り!

取り分けましていただきま〜す。あ〜、やっぱ九条葱ってうめえ!根深もいいけど葉ネギもいい、みんな違ってみんないい。

プチトマトは入るしバター炒めだし、それでも思い切り和な味なのは酒盗のお手柄ですかね。こいつはメシも酒もどんとこい、シン・オバンザイですよ。

丸茄子と生麩の揚げ出汁なんて、これまた字面からすでにおいしいやつ。とは言っても北関東にいるとあまりお目にかかりません、生麩。

「このきつねみたいのはなんでしょうな」

なんでしょう、揚げた島田湯葉のようなそうでもないような。

食えばわかるさーっ!いただきましょう・・・もぐもぐ、ああ、薄い揚げ餅だ。こりゃンマいや。

「揚げた生麩もお餅みたいでくにくにぷにぷにおいひぃ〜」

茄子も麩も出汁をよく吸ってたまらんぞなもし。いや、生麩ってこんなにウマいのか、開眼しました。

「買って帰りたい。錦市場にあるかな?」

そりゃ世界の錦市場、麩の専門店くらいあるでしょう(ありました)。京都土産の定番になりそう。

からすみ好っきやな〜、この人は」

ほら見てください。ただのからすみ大根ではなく紅芯大根ですよ!お店によって色々ちがうから面白いじゃありませんか。

小粒でまったり、良いからすみはお酒がすすむすすむ。招徳を二合いただきましょう。

鱧の天ぷらはフカフカな見た目で登場。クリスピーすぎない衣のおかげで鱧のぷっぷくな食感がフルに楽しめます。

さて、ズラリとお皿が並びまして‥ちょっと気が早いようですが、そろそろシメの計画を練りましょうか。

それというのもこちらの名物である釜飯、できあがりに30分くらいかかるということですので。一合炊きだそうだから2人でシェアすればちょうどいいでしょう。てかひとりでは頼めないところだった。

「そしたら鮭といくらでいきましょうか」

やあ、親子釜ですね。いや、そう言うと石川五右衛門みたいだからやめよう。

しばらくの間テーブルに並ぶ料理をウマウマと食べていると、店員さんがお釜を持ってきてくれましたよ。

「いいすかいいすか、あけちゃっていいすか」

イエスイエス、オープン・ザ・セサミ〜!

ぱかっ

ふわぁ〜、たちのぼる磯の香り〜。鮭と海苔かな?これはたまらん、たまらんがそうだ、混ぜないと。

しゃもじをタテに、内角からえぐりこむように混ぜるべし!あらやだ、お焦げの登場?それをさらに混ぜて香ばしさがアップ!

仕上げは別皿のイクラをかけるわけですね。なんだよ、こんなゼイタクな釜飯ってあり?

は〜い、軽く盛ったバージョンの鮭といくら釜飯、完成〜。あっさりめの鮭釜飯にしっかりと味付けされたいくらがバッチリ合いまして、これはもうお酒に合う釜飯としか。終盤戦のはずなのにまたお酒を頼んじゃうじゃないですか、も〜。

「お楽しみのところですが、250円の釜飯お茶漬けセットとかいうのを頼んでみたんですよ」

この釜飯でお茶漬け?ちょっとそれはほっぺた落ち注意では?

や・ら・れ・た〜!色とりどりのあられに抹茶塩に本ワサビ!そこに出汁!これで250円って、頼まないテはないですよね!

2万パーセント美味しい出汁茶漬けをずず〜とすすってお酒をクイっ・・うむ、まさにこの世の天国。良いお店に当たったなあ・・日頃の信心というやつですか。

「日頃から京都やら神戸のメシを調べすぎなんでしょう。グンマ人なのに」

いや〜、出かけづらい世の中なんで行きたいお店ストックが貯まってしまって…今回はこうして車で来たけれど、寒くなったらまたお預けっぽいですね。やれやれ。

次回で西方旅行最後です。

宗(SOU) 京都府京都市中京区蟷螂山町460 サンハイツ入江 1F

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