梵のときしらずでつくねとさび焼、鶴齢の特別純米でづけの相鴨、シメは六代目百合で特製ドライカレーっ! 鳥輿 TORIKO(中央区・三越前駅・人形町駅)

1月末。品川で舞台を観て日本橋で飲んで翌日京都に行く・・我ながらあまり頭の良くない予定を立ててしまいました。

舞台はウマ娘。本物の中の人がフルコスで歌い踊り演じる様は圧巻で、元々定評のあるシナリオは目の幅涙が止まらない。エエもん見たなあ。いや、ケイエスミラクルを扱うのはズルいだろ。

うまぴょい、うまぴょいとチェックインして、夜のお酒タイムを待ちましょう。

日本橋の分かりにくい・・どこだここは。たいめいけんと人形町駅のちょうど真ん中あたりと言えそうな所にあります「鳥輿」さん。西浅草から移転して丸2年くらい経ったのかな。

カウンターがメインで奥に6人くらい座れる長いテーブル席もあります。鍋物とかを頼むとテーブルになるみたい。

なんとカウンター上部には北の富士さんのサイン色紙があるじゃないか。大将が大ファンなんですって。奇遇ですねぼくもです。いいなあ、うらやましいなあ。

本日は冬期限定真鴨コースでお願いしてあったのですが、なんと大寒波で猟師さんが山に入れないとのこと。相手は自然だから仕方ないね。

気を取り直して鳥輿さんのフルコースである一之宮をいただきましょう。

コース後にまだ少し入るようなら、とろとろ里芋グラタンかチリビーンズあたりを追加するとしよう。

いつもとりあえず樽酒だけど、本日の日本酒を見てみようか・・なぬっ、梵があるじゃないか。

氷温で5年熟成された梵・ときしらずは濃醇という表現がピッタリ。ぜひとも真鴨と合わせたかったけど、焼き鳥にだって合うはずさ。

なお徳利のフチ、表面張力の限界まで注いでくれます。ありがたいありがたい。

小鉢はさっぱりすっきりの漬け物にいくらでも入ってしまいそうな鳥モツ煮。毎晩このコンビから始めたい。

焼きの初手、つみれ!合鴨が混ざった旨味たっぷりのつみれ!こんなにうまい肉のカタマリがなんでたった2個なんだ、けしからん!梵おかわり!

椎茸・いかだ・アスパラの野菜串。アスパラは南半球よりお越しでしょうか、こんな季節にLLどころか3Lサイズはありそう。太ければ太いほどエキスを蓄えているこの野菜、ほ〜らやっぱり、あんま〜い。

いかだのネギは千住だろうか、巻きが密で甘味がギッチリ詰まっています。

デカい椎茸はなんじゃこりゃ!ひと噛みごとに椎茸ジュースがほとばしるんですけど。

大好物のさび焼だ!4・5年ものかというご立派なワサビを直前に擦るので香りと辛さと甘味がレブリミットです。もちろん土台のムネはしっとり。ふわぁ〜、ンマーイ!

砂肝は塩で。ゴリンゴリンと音が立つような猛烈な歯ごたえ。噛めば噛むほどうまくなる。うへえ。

この辺でキレる日本酒が好きな友人にオススメのお酒を頼みましょうか。女将さん隠さないでください、この店には確かに鶴齢があるはずです。

緑ラベルの特別純米新酒だバンザーイ。若々しく爽やか!かつキレる!わ〜い。

手羽先は見ただけでパリっと皮が弾ける音がするようだ。筋肉モリモリのトリさんは骨からスッキリ身が離れて食べやすいのよね。

あひ鴨・真鴨・純レバが鳥輿さんちの三本柱。そのうちの一柱、!なんというぷるぷるうるうる、白レバ半歩手前の脂のりなのに澄み切った旨味・・レバーは日本酒に合わんと思っていてごめんなさい、バッチリだわコレ。

これまた一柱、づけの相鴨!合鴨を味噌床に漬けてから炭火焼き、仕上げに大葉をまぶすという、酒の友として一分の隙もない逸品となっております。づけの相鴨とさび焼を5本ずつくらい並べて、ヤカンにたっぷり樽酒を入れて「パクパクですわ〜」したいなあ。

鳥とタレのウマさをそのまま楽しめるかしわ。基本メニューが後半戦に出るとは面白い構成だ。サラサラしたタレは甘さ控えめでお酒の甘さとかぶらない。おかげでいくらでも飲めて困る困る。

日本酒もいいけど芋もいいわね。六代目百合をロックでいただきます。なんとなくドキドキする名前ですが、芋と黒麹がこれでもかと香りたつ強力なお酒です。

強烈な酒には猛烈なアテをというわけで、焼き物のシメは相鴨しめじ!合鴨とキノコの風味がピッタリなのは当たり前、さらに炭火パワーで食感も香りもエラいことになっているしめじ!秋にはなんと、このしめじが松茸になってしまう大量破壊兵器が待っています。

食欲をそそってやまない香りが広がり、シメのドライカレーの登場です。鶏油を吸い込んだドライカレー!どうしようニヤニヤが止まらない。有無を言わさず人を笑顔にする、それがカレー!

3分の1ほど食べたらドボンとスープ茶漬けだ!トリとカレーの多重奏にうずらの卵まで加わって、うまい、うますぎる。桶狭間に向かう信長ばりの勢いでズズズッとすすり込んでしまうじゃないか。具足を持て〜い。

ふ〜、素敵なコースでした。が、昼メシが立ち食いそばだったからもう少しいける・・かな?

というわけでチリビーンズをいただきます。コロンボ好きなのでメニューにあると頼んでしまう。彼ははクラッカーをくだいて混ぜていましたが、こちらは上品にのせて食べますよ。

チリと言っても辛味控えめ旨味酸味甘味が強め、芋よりウイスキーが欲しくなるようだ。

あと、その〜・・さび焼追加願います。うまい!高タンパク!低脂肪!うまい!最高!

大将と競馬の話をしていたら、なんと南関東4競馬場のカレンダーをいただいてしまった。いや〜、たまにしか来ることができないのになんか申し訳ない。

真鴨にお会いできなかったのは残念ですが、焼き鳥からドライカレーのコースもしっかり幸せだよ。よかったよかった。

あんまりうまくて居心地がいいもんだから、最近都内の飲み屋さんの開拓ができない。まあいいや、うまくて居心地がいいんだもの。

鳥輿(TORIKO) 東京都中央区日本橋小舟町1-4 ヤマサンビル 1F

真鴨鍋はこんな感じでした

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