秘境・所沢で極上フィレのロッシーニ風や活きオマールと出会えてしまうとは!なおかつ雰囲気やホスピタリティも埼玉離れだって〜っ?(埼玉の方、スマン) CPレストラン(所沢市・小手指駅)

1・2ヶ月に1回くらいのゆっくりペースで進めている埼玉南西部の飲食店開拓。友人よ、どこか面白そうなお店はありませんか。

友人「自分にご褒美で行ってみたいな〜ってお店が所沢にあるにはあるんだよ。所沢らしくない価格帯なんで、なんか理由がないと行けんのだな」

ふむふむ、ここですか・・なるほど良いお値段ですね・・よし行こう、予約ポチ〜。

友人「はあ?」

何があるかわからん世の中ですからね、食べたい時が美味い時!

所沢は小手指。ユニクロにアオキにかつやにと、郊外らしい店舗が並ぶ国道463号沿いに突如として現れる白亜の建物。「CPレストラン」さんにやってまいりました。広々とした駐車場はチリひとつなく掃き清められ、手入れの行き届いた庭も見事なモノです。

友人「ここホントに所沢?沖縄とかのリゾートじゃないの?」

驚きましたねえ・・入口でマッダームたちが記念撮影しているのも無理ないくらいの圧倒的リゾート&高級感だ。

入店するとビシッとした服装の方が数名でお出迎えをしてくれます。なんだかハイクラスなホテルにでも来てしまったようだ。

友人「中も綺麗じゃな〜。こんなオシャレで素敵なところになんでアロハで来てるんだ君は」

ハワイや沖縄ならフォーマルなんです。リゾートっぽいからここでもきっとフォーマルです。そう言う君も金髪黒マスクじゃないか、深夜のドンキじゃないんだから。

ランチコースは7,480円・11,000円・16,500円とありまして(特別コースもあり)、メインを食べたさにお高いところを選んでみました。飲み物どうする?ワイン飲むの?

友人「帰ってからやることあるし控えておくよ。ノンアルコールのスパークリングがいいかな」

ではぼくもそれでと頼んだノンアルコールのスパーリングに驚きました。ちゃんと発酵した素晴らしい味。なんだこれ、ホントにノンアルなのか。

友人「脳が騙されて酔いそうなほどおいしいな〜。後で買いたい。ラベル盗み見しておけばよかった」

見たよ!調べてみるか・・ダメだ、富山のメーカーだけど、レストラン専用商品だ!

友人「プロたちめー!」

盗み見なんかしなくても聞けば教えてくれたような・・しかしホントうまいので一般にも売ってください、富山のメーカーさん。

本日のメニューはこちらですね。サスエ前田魚店の鮮魚ってなんじゃらほい。

「沼津にある魚屋さんなんですけど、素晴らしいお魚を取り扱っておられるんですよ。よろしければ」

と言うや、そのサスエ前田魚店さんが特集された雑誌や新聞の切り抜きを持ってきてくれるスタッフの方。ほえ〜、良いお店知った。静岡行ったら寄ってみよ。

さらに本日の食材を見せてくれます。キャビアにフォアグラ、ドイツの巨大ホワイトアスパラにフランスの山菜であるアスペルジュ・ソヴァージュ、そして・・サカナの大将格であるオマールさん、活きがよすぎてホワイトアスパラを転がして遊んでいました。

まずは前菜前のシェフからの一皿。ベーコンブランマンジェに紫陽花をイメージしたゼリーをのせたもの・にんじんと玉ねぎの花・鹿の腸詰とりんご。なかなかスゴいお皿にのって登場です。

見た目は真っ白でまさしくブランマンジェ、でも味は甘くない、すごくベーコン味で不思議ウマい!鹿の腸詰は濃い血の味がりんごでリフレッシュ!にんじんと玉ねぎは思わず白ワインが欲しくなる・・いきなりジャブどころじゃないパンチをいただきました。

お次はシベリアチョウザメのキャビアと所沢の卵を使ったエッグキャビア。これまたお皿のインパクトが凄すぎるんですが。裏面もちゃんと手の甲になっているんですよ。

見た目にビックリしたけどお味もビックリ、すごく丁寧なスクランブルエッグに中までキャビアたっぷりですごくおいしい。ムスタキ氏が作ったキャビアオムレツはきっとこんな味なんだな。

全粒粉パンとエッグキャビアで朝食終了でも一向に構わんっ!・・でもこのパンは後の料理のソースを楽しむためにまだ取っておくのだ。おかわりもできるだろうけど、胃袋がSサイズなもんで。

サスエ前田さんちのキンメダイが炙りでいらっしゃいましたよ。添えられているのはアスペルジュソヴァージュとミニトマトたち。

カリっと焼かれた皮目からとろけだす脂、しっとりときめ細やかな白身、たまらん。神経締めからの脱水というサスエ前田さんの技とシェフの技がマッスルドッキング!つまり通常のキンメダイの10倍ウマい!ゆでたまごウソつかない。

ホッキ貝のベニエ・トマトとパプリカのマスタードソース。ベニエとは空気をたっぷり含ませた天ぷらのようなモノ、らしいです。確かにフッカフカな衣で気持ちいい〜。中からホッキの香りがあふれてウマすぎる、大好き。

友人「ソースもおいしいなあ。パンがはかどって仕方ないね」

これは残せませんね。拭き掃除、拭き掃除〜。

シェフ特製の牛骨のコンソメはなんと塩すら使わないという。味付けなしのスープとは・・まず香りがすごい。こゆい。スズ・・とすすれば深い旨味にほのかな甘味に・・え、牛骨をテッテ的に煮込むと甘味まで出るの?牛骨ラーメン屋さん涙目ですよもう。

サカナのメインはオマールのロティ。転がしていたホワイトアスパラをお布団にして登場です。ソースもオマールで出来ているようですが、アメリケーヌと言うよりは少し軽い、でも海老の風味はマシマシという極ウマなモノじゃないですか。

オマールの身にたっぷりつけて食べればオマールドッキングでやっぱり10倍ウマい!サックリとしてほろ苦いアスパラや、添えられた百合根との相性もいいなんてもんじゃありません。お酒、お酒は・・?え〜い、富山のノンアルおかわり願いま〜す。

これが食べたかったー!メインの牛フィレ・ロッシーニ風!脂の少ないフィレステーキに脂のカタマリであるフォアグラをのせて蠱惑的な香りのトリュフソースを・・ロッシーニさん、なんちゅうもんを食わせてくれるんや・・いやシェフか、ありがとうございますありがとうございます。

ヤングコーンや紫カリフラワーも丁寧に仕上げられていて、控えめに言って至福の一皿です。

下からドライアイスの湯気がもうもうと立ち昇る。中は生の赤メロンとシャーベット状の青メロン。上にはフェンネルのグラニュー糖漬けが・・フェンネル?言われてみればインド料理屋さんで口直しにかじらせる所もありますね。なるほど。

さらに下にはヨーグルトジュレまであって、甘味と酸味と香りのお祭り騒ぎ。

コーヒーもたくさんの種類から選ぶことができます。アメリカンがあったので即決。うまい アメリカン うまい。友人は?

友人「紅茶でダージリンのファーストフラッシュがあるっていうから頼んでみたけど、限りなく緑茶だねえ。ファーストフラッシュってそうなの?」

色も風味も緑茶みたいって言うよね。そっちでも面白そうだったな。

ショコラムース・アプリコット・チョコサンドクッキーの小さなお菓子たちでランチコース終了です。

友人「良かった〜。所沢なんてイナカにこんなお店があるなんて奇跡だよ奇跡」

お値段も所沢離れと思ったけど、この料理と雰囲気と接客ではむしろ安い。やっぱり所沢価格だね。シェフに名刺もいただいたし、また来ねばならんのか。そう、夜に。

友人「ワインが飲みたいのだな?」

そうなのよ。飯能のホテルを取ってタクシーの術かな?よし、なんか良いことあったらソレだ!

CPレストラン 埼玉県所沢市北中2丁目153-2

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