
(撮影:M崎)
「ボカロPのM崎さんが新しい紫色の服を買ったから見に行こう」という、ちょっと何を言っているかわからない動機の関西ツアー、続きです。
朝から力餅を補充して大津を出発。目的地の神戸はすぐだ!
Kきゃわ「M崎ちゃん、まっとけよ〜。ぐへへ」

(撮影:M崎)
はい到着〜。4記事目にしてようやく会えました。おー、これが新しい紫の服‥あれ?黒いじゃないの。
M崎「中が紫なんです、ほら」
なるほど〜。あら、指輪も紫。ロックな感じで素敵ざますね。ありがたやありがたや。
Kきゃわ「とりあえずの目的は達しましたな」
じゃあ帰ろうか…というわけにはいかない。このまま姫路城を見物するのでしたね。
Kきゃわ「そうだった!城攻めじゃ〜、突撃〜〜!」
あいや待たれよ!いくさの前にはまず補給。昼メシを食べてから行きましょう。

人生初姫路なもんで、せっかくだから姫路の名物をいただきたいじゃないですか。そんなわけでM崎さんと事前協議をしたところ、どうやら穴子が有名らしい。「炭焼あなご やま義」さんにお邪魔することにしました。
Kきゃわ「玉ひも串にとりラーメン?ああ、それは二階の焼き鳥屋さんか。下の数名待ち列があるお店ですな」
待ち列があって当然、姫路に数ある(らしい)あなご料理屋さんでも大変評判の高いお店ということです。今日は平日だから5・6名ですが、土日は相当な行列らしいですよ。

Kきゃわ「どんなあなご料理なんです?炭焼あなごってあるから蒲焼きですかね」
このちょうちんにありますように、こちらの名物はあなごめしとのことです。
Kきゃわ「あなごとめしの組み合わせ‥お寿司ではないんですかな」
M崎「兵庫に住んでいながら、あなごめしの正体は知らないんです〜」
え〜と、事前に調査したところでは‥

あわてて仕入れた情報を語ろうと思ったタイミングで、店員さんがメニューを持ってきてくれました。並んでいるうちに注文を受けておくわけですね。あら、あなごめしの説明も書いてあるわね。
M崎「焼いて蒸してふっくらしたあなご!継ぎ足しのタレを混ぜた茶めし!聞いただけでおいしそう!」
Kきゃわ「最後にお吸い物をかけて茶漬けに…だと…?ひつまぶしのあなごバージョンじゃないすか!やったぜ!」

あなごめしとあなご寿司のお土産もありますね。
M崎「今日早い時間に帰るなら母に買っていきたかったですけど‥早いわけありませんよね」
もちろん夜の飲み会まで離してあげません。お母様、すみません。

ガラス越しにあなごが焼かれているところが見えますよ。待っていても退屈はなし。
Kきゃわ「写真撮ろうとしたら、お兄さんがあなごの頭を上げてくれたりニッコニコ笑ってくれたり大サービスや〜」
ホントだ〜。若き日のヨンさまっぽい輝く笑顔。この人が焼いてくれるあなごなんてうまいに決まっている!
Kきゃわ「ついでに列を仕切っているお姉さんが巫女さんの衣装なのは‥サービスの一環ですかね」
店員さんですかね?ついでに隣のお店で飲み物を売っているようなので、商店街そのものを盛り上げているお姉さんかもしれん。とにかく、その、なんだ‥うう、胸が苦しい。
Kきゃわ「またまた恋ですか ( ͡° ͜ʖ ͡°)」
み、巫女さんはズルいぃぃぃ!

あまり待たず、10分くらいで入ることができました。4人掛けの席が4・5卓くらいと広くはない店内ですが、相席にならないよう案内してくれているようです。窮屈な感じは一切なし。
M崎「デジカメ装備のお客さんもいますね。ブロガーさんとかインスタの人ですかね」
Kきゃわ「やはり有名店なんじゃのう」
今さらだけど卓上にメニューがあるぞ。たしか三人ともあなごめしの特上、つまりあなごわっぱでしたね。
M崎「蒸し・焼き・佃煮の三種がのってるなんてズルいです」
いやホント、初めての来店ではみなさんこれ一択なんじゃないのかしら。

並んでいる間に注文しただけあって、座って5分程度でやってきましたよー、あなごわっぱ!行列慣れしているお店は本当に捌きが上手。
Kきゃわ「あかんあかん。見てもうおいしい」
うん、焼いている香りとこの見た目でもうすでにウマい!

まずはお吸い物を…
Kきゃわ「はいやっぱりこれ、おいしい〜」
良い出汁にふわっと香る柚子!思わず飲み干したくなりますが、そうはいかない…ひとすすりでとりあえず置きましょう。

どこからどう見てもおいしいあなごめし!デジカメ装備の方がいるのも納得の色と照り!
メニューにあった食べ方は、①茶飯と一緒に②ワサビと一緒に③最後はお吸い物をかけて…でしたね。

でもまずはあなごだけ一口。
M崎「ふんわ〜りと思ったら、しっかりとした歯ごたえも残っているんですね」
うなぎで言うと関西パリパリと関東ふっくらの真ん中、いいとこどりな感じですね。
Kきゃわ「タレが己の主張控えめで、あなごの徹底サポートに徹してますな!」
ちょいと甘くて見事な助手っぷり!なんというか、酒よりメシを呼ぶ味わい。
Kきゃわ「しかもそのメシがタレたっぷりの茶飯ですよ!罪深いわ〜」

佃煮コーナーはどうかな?
Kきゃわ「これはあかんですわ〜。俺の中での山椒観が変わった!こんなに味をひきたてる憎いあんちくしょうだったなんて」
こちらは一転、しっかり味付けされて山椒が決まって‥こんなの茶飯がすすまないはずがないっ!うまうま!

M崎「焼きあなごとワサビもピッタリです〜」
そりゃ〜ワサビが合わないはずはないわね!茶飯・あなご・ワサビの三重奏だ〜い。
‥おかしい。わっぱにしっかり詰まっているから結構な量であるはずのご飯が‥
Kきゃわ「みるみるなくなっていきますな!不思議だ!」
しかしペロリといってしまうわけにはいかん!アレをやらなくては!

Kきゃわ「茶碗に移して〜の、焼きあなごをとわさびをのせて〜の、お吸い物をざっば〜」
ウホッ!いい茶漬け!
Kきゃわ「三重奏にお出汁と柚子まで加わって、佃煮の山椒さんも来るからもう風味のオーケストラやで〜。きゃほ〜い」
この茶漬けはトドメだね!あなごで行列?と思ったけど、これは多少並ぶのもやむなし。巫女さんもいるしね。
M崎「おいしかったです〜。やっぱり母に食べさせてあげたかった」

そしてお店からわずか1キロ程度で国宝・姫路城〜。うまいものと国宝がいっぺんに楽しめる!素晴らしいな姫路市。
‥おや、なんかメールが来たぞ。ああ、今夜一緒に飲むことになっているOデーンだ。夜の確認かな?
Oデーン「やま義の写真ツイートしてたけど、その商店街に行ったら隣の店で豚汁食べなきゃダメでしょ」
なんと、ウマウマなお店が2軒並んでいたの?なんだよそれ、ハシゴしなきゃダメ?ああ、今日は定休日だ。少しホッとしたような残念なような。
M崎「‥Oデーンさん、写真でお店がわかった上に隣のお店も知ってるんですね」
‥そういえばそうだ。なんだあの男‥
Kきゃわ「とりあえず姫路再訪フラグは立った、と」
‥うん。
炭焼あなご やま義 兵庫県姫路市駅前町301