
大阪で開催される飲み会になぜか参加することになりました。しかし飲み会だけで関西まで行くのはさすがに頭が悪い気がする‥誰か現地で遊んでくれる人はいないかしら。
「行けますよ〜。その飲み会にも出ますし」
おお、作曲家にしてここ1年はボカロPのM崎さん。それでは午前中から神戸あたりをテキトーに回りましょうか‥というわけで、当日。まずどこに行きます?
M崎「スマスイにしましょうか」
ス・マ・ス・イ?
M崎「須磨の水族園なんですけど、最近公式でスマスイって自称してるんです」
スマのスイゾクでスマスイ!水族館ならぬ水族園!早い話がアクアリウム!いいですね、行きましょう〜。

ということで到着しました、スマスイ。正式には須磨海浜水族園!。須磨海浜公園の駐車場に車を置いて‥まあ、なんてご立派な建物。地方の小さな水族館を想像していましたが、なかなかどうしてすごいハコじゃないですか。
M崎「子供の頃に来た人が自分の子供を連れて来る、くらいの歴史ある水族園らしいです」
水族館ならぬ水族園というのは?
M崎「よく知りませんけど、屋外部分も広いからじゃないですか?」
なるほど、館だけにはとどまりませんよと。

本日のアトラクションはこちら。今10時ちょっとだから、イルカライブはいけそうですね。
M崎「そしていきなりこちら最大のミモノがあるんですよ」
いきなりメインディッシュですか。

うわ〜、なんじゃこれ!まるっきり海!ギンギラパラダイス!
M崎「波の大水槽です〜。できた当時はこんなに大きい水槽は珍しかった‥らしいです」
らしい、のね。
M崎「その頃生まれてないのでよく知りません」
ほうほう、生まれていない‥いつできたんでしょ、ここ。
M崎「30周年フェアをやってるから平成元年ですかね?」
おおう‥平成元年にできた水族園が、もはや歴史ある水族園‥平成は遠くなりにけり。

やあ、説明があったぞ。24×15×4m!はぇ〜、でっかいのう。大型水槽で波を起こして魚を飼育するのは世界初の試み‥なるほど、30年前の最新鋭水槽なんですな。

イシモチのでっかい版みたいなサカナとサメが一緒の水槽でも大丈夫なもんなんですねえ。
M崎「私たちから見てもあのイシモチはおいしそうですけどね」
ホネから良いダシが出そうですねえ。

やあ、乙姫さまもいますね。
M崎「マンタって乙姫さまって言うんですか?たしかにかわいいですけど」
…一般的ではなかったか…忘れてください。しかしこれだけ大きいとエイヒレ何袋分とれるのでしょうね。

いや面白い、すごい水槽でした。ずっと見ていても飽きないけど次に行きましょう。
M崎「次は南の海の水槽なんですけど、イソギンチャクとかサンゴがすごくないですか」
あらら、この人たちってこんなに動くの?水族館はいくつか行ったことあるけど、こんなに元気に動くサンゴさんたちは初めて見たなあ。

そして小さな水槽ゾーンに入るのですが、水槽ごとのタイトルと説明書きがいちいち秀逸です。たとえば毒の棘を持つ魚のコーナーはこんな感じ。ミノカサゴなんですけどね。

こちらは満員電車がなんちゃらと書かれた‥えっ、これってアナゴ?うわ〜、集合体恐怖症の人には恐ろしいものでは‥?
M崎「でもこうやって見ると、アナゴを捕まえるのって楽そうですよね」
超高乗率のタコツボ漁ができそうですな。

M崎「やっぱりニモは外せませんね〜!」
やはり人気者、みなさん水槽前で記念撮影しておりますね。実はちっちゃいから大変だ。
イソギンチャクの近くにいれば無敵、クマノミ!生き物は色々な生き残り手段を持っていてホント面白い。

こちらの水族館はその「生き残り」のプロフェッショナルが多数展示されています。たとえばこの水槽にはアンコウがいるはずなんですが‥どこじゃ。
M崎「あの黒い部分ですかね?」
‥あっ、ホントだ。ナナフシ以上の隠れっぷりだ。これで小魚が近づいたらパクリでしょ?恐ろしや‥

M崎「こっちの水槽はどこにサカナが‥?あっ、目がありますね!」
これまたすごい。もはやプレデターの光学迷彩レベルだ!

こちらはウニのトゲトゲに隠れる小魚さんですが、小魚よりウニが気になる‥撃たれた第五使徒にしか見えん。

「味噌も糞も一緒とは言うけれど」というひどいコメントで紹介されているのは‥

またイソギンチャクさんでした。君、そういう造りだったのか‥まあ人が選んだ道にケチはつけないけれども。

こちらウミヘビのフリをしたサカナです。つまり「毒入り危険、食べたら死ぬで」という身の護り方ですね。実は毒なんかない…となるとちょっと食べてみたい。
M崎「アナゴみたいな感じなんでしょうか」
ウロコレスらしいからそうなんですかね。

ふおぉ、クラゲは飽きないのう‥綺麗じゃのう‥
M崎「こんなに綺麗なものなんですね」
山形のクラゲ水族館、よかったですよ〜。関西の人を気楽に連れていけないのが残念なところ‥あれ、そろそろイルカライブの時間だ。

「おばあさん、おかあさん、みんな来ていたスマスイにようこそいらっしゃいました〜!」
あら、アナウンスでも歴史あるようなことを言っている。ホントに一子相伝、地域密着水族園なんですね〜。

イルカショー開催!うわー、みごとな輪くぐり!
M崎「えっ?シャターチャンスばっちりすぎません?」
これはですね、iPhoneのLiveモードで撮って、一番いいところをキー写真にするだけです。
M崎「手前の席のお子さんたち、みんなカッパを着せられてると思ったら‥水しぶきが全力でかかるんですね!」
うん、バッシャーっ!バッシャーっ!とはねるはねる。子供達は大歓声だけど、おかあさんたちは大変。一眼をかまえたおとうさんはもっと大変。

やあ、イルカショーにふさわしい、やたらとノリのいい音楽に変わりましたよ。あれ、これは‥
M崎「きゃーーー!」
星野源推しにもほどがあるM崎さんがいるのに、よりによって星野先輩の「時よ」ですか!そここに来る時にクルマで聞いていましたがな。
M崎「このセンス‥!こ、ここはもう永遠に残る水族園です‥うう、呼吸が‥」
ああっ、AEDはどこですか〜っ!そうだね、水族園で推しの歌が流れるなんて予想はしていないよね‥

足元もおぼつかないM崎さん…大丈夫ですか?ほらほら、オッサン面したアザラシがいますよ〜。
M崎「…なんですかあのダメオヤジっぷり!写真撮ろ〜っと」
回復しましたか。これこそまさに癒し系だ。

蘇ったところで、お次は?
M崎「なんかラッコさんがいるそうです」
ホントだ!ラッコ館なんてある。意図不明のラッコのオブジェもあります。
M崎「地球儀なんじゃないですか?日本がありますよ、ほら」
やあ、本当だ。そして下部は募金箱。つまりあれか、地球上からラッコが絶滅してしまいますよ、保護のため寄付してクレーということかな。10円くらい入れておこう。

おお、これがぼのぼのラッコさん‥!
M崎「貝‥カチカチしてないですね」
あれ、ホントだ。なんか浮かんでいるだけじゃないの。

ガラスにガンガン叩きつけて貝を割ってしまうので、剥いた貝を渡している‥だと‥
M崎「ラッコさんも楽な方が好きなんですね。おりこうさんだ」
うむ‥なんか騙された感があるけどまあいいか‥一度食べてみたかったけど、絶滅危惧か‥

しかし広いですね〜、さすが水族館の上をいく水族園です。他にもあるかもしれないけど、ここでラストにしますか。スロットで上からドーンと降ってきそうなフォントのこちらはアマゾン館。
M崎「アマゾン!何か見たいものがあるんですか?」
いや〜、ヤドクガエルさんがいるんじゃないかな〜と。

ああ、入ったらいきなりいらっしゃった。コバルトー!
M崎「綺麗ですね〜!こんなカエルさんいるんだ」
ヤドクとキノコは尊い組み合わせですよ。伊豆にカエル館がある水族館がありますが、あそこは飽きない。また行かねば。

そしてアマゾンと言っては忘れてはならない、ピラルクーさん。でっかいなあ。かっこいいなあ。食べたいなあ。
M崎「食べられる子なんですか?」
淡白な白身らしいですよ。栃木の淡水魚水族館のレストランで食べることができたはず。たぶん土日限定だったけど。
M崎「いろいろ行ってますね」
水族館と動物園に行くのが趣味なんですよ‥(伏線)

M崎「そうだ思い出した!ここは下からピラルクーを見られるんですよ!」
思い出したって、来たことあったの?
M崎「何度かありますよ〜。高校生の時に来たのが最後ですけど。神戸の人はだいたい来てるんじゃないですか?」
まあ、本当に神戸の人とともに歩んでいるのですね。素晴らしいところだ。
M崎「あっ、もう12時近くですよ。お昼にしましょうか」
なんと、あっという間に2時間すっとんでいた!行きましょう行きましょう。楽しい水族園でした〜。
神戸市立須磨海浜水族園(スマスイ) 兵庫県神戸市須磨区若宮町1丁目3−5