
焼肉やらステーキやら、少し肉率が高めな気がする。やっぱり海なし県にいるとそうなってしまうのか…でも本当はサカナが好きなんだ。
海なしゾーンで美味しいサカナに出会うには、やはりお寿司屋さんであろう。周辺で昼も開いていそうなお店をちょこちょこ調べてみよう…やあ、ここは知らんぞ。行ってみよう。

着きましたのは関東八十八ヶ所霊場の一つ堀込薬師さんの近くにあります「勢鮨」さん。看板のローマ字を見ると「いきよいすし」と読ませるようです。アレか、活きが良いとダブルミーニングか。
駐車場が道路に面しているので出入りがアレかなと思ったけど、交通量そのものが少ないので問題なしでした。

パリっと糊がきいているかのような暖簾が粋ですね。清潔感、ヨシ!開店の11時半ピッタリに入店だ。
「いらっしゃい!ご予約のお客様ですか?」
予約、しておりませんっ!1人でバクシンしてしまいましたが大丈夫ですかっ!
お若そうな大将が三鷹コーチのような輝く笑顔でカウンター席を促してくれます。してやったり、暖簾と大将で良店が確定しました。

6貫にぎりランチ1100円より、なかなかお手頃な価格ですね。特上寿司ランチ2700円か特選にぎりランチ2200円が本命かな。アイス100円はうれしいサービスかも。

お刺身や焼き魚に海鮮丼にバラちらし、なかなか選択肢が多いな。
お寿司屋さんの焼き魚定食は非常に面白そうではあるが、やはり酢飯にサカナがのったものを食べたい。特選にぎりランチをお願いしましょう。特上との違いは巻き物の有無だったと思います。

勢!な湯呑みでバクシーン!寿司屋のお茶は常においしい。
「ポン」と手酢の音をたてながら軽快に握る大将。こんなにお腹が空く音もなかなかありません。楽しみだなあ。

大将の奥様でしょうか、可憐な方が小鉢と味噌汁を出してくれました。
がんもどきが非常にキケンなおいしさで、お通しで出たらマッハで一合消えてしまうことでしょう。

お待たせしましたと登場、特選にぎり!あらあら、まあまあ、紅白に黄に橙になんと緑まで、ソーカラフルでーす!

タマゴは2切れなので前菜とシメにしよう。美しく巻かれたまさに職人技。

逸品かモブか、お店によって激しく違うエビさんは…やったぜ、前者!3つくらい連続でポンポンと口に放り込みたい。
あれば思わず頼んじゃうけどなかなか見ない芽ネギ、まさか足利の地でさらっと出てくるとはありがたい。

白身はヒラメだったはず。酢飯を味わうならこれが一番。酢の香り、ヨシ!ほぐれ、ヨシ!思わず指差呼称してしまうウマさ。
穴子は好物なんですよ。ツメを塗ったネタは甘いはずなのになぜ飲みたくなるのか。

この辺で茶碗蒸しが出てきました。寿司と同時に来ると手を出すタイミングに少し困る子ですが、途中で来てくれると迷わず蒸したてに手がのびます。あちち、うまし。

つぶ貝の歯ざわりを楽しんでから寿司界の中ボスであるマグロ赤身に向かいましょう。
赤身の色味と形の決まりっぷりはどうですか。やはりこの人がいないと寿司は締まらないな。

イクラとウニのKAN-SENたちもきれいにまとまって、思わずお口の中がパラダイス。

トリはやはりこちら、寿司のテイオーたるトロ!
いやはや、ネタはが良いのはもちろん、握りが小ぶりで美しくバッチリ好みの寿司でした。何よりニコニコと愛想よく握る大将が素敵だ。おかげでお店のが雰囲気が良すぎちゃう。
カウンターの椅子の座り心地もいい感じだし、夜に来てちょいと長居をしてみたいお店だなあ…長っ尻って今はダメなんでしたっけ。早くなんとかならんかな。
勢鮨 栃木県足利市堀込町3033-1