あけましておめでとうございます。ほとんどの方は昨年一昨年とロクな年ではなかったと思います。今年は多少マシに・・なるのかな?なるといいな。
さて、話は昨年11月末あたり。ちょっとした用事があって神戸の友人の家にやってまいりました。
友人「車で来たならホームセンター行きましょう。山のはるか上で電動チャリでもきつくって」
いいとも。昼メシついでに行きましょうか。
こりゃすごい、きつい坂が延々と続いているじゃないか。電動とはいえよく登ったもんだ。目的のホームセンターまでもうひと登り・・
友人「あっ、左の、アレ!」
え、あの和風の建物?
友人「オススメだって神戸のOさんが言ってた」
「讃岐うどん 凡蔵」さん・・Oさんオススメか。あの人が勧めるのなら(偏りはあれど)間違いない、と思う。寄っていきましょう。
駐車場は斜面を下へ下へと降りていくと数台分ずつスペースがあるという面白い造りで、なんだかんだ20台以上置けるみたいです。
カウンター・お座敷・テーブルと各種揃った広い店内。テーブル席に案内していただきました。
神戸だけど讃岐うどんのお店なのですね。するとかけ・ぶっかけ・生醤油あたりが良いのかしら。梅ぶっかけうどんで爽やかにいこうかな。
温かい方のバリエーションがすごい。鴨肉うどんに牛すじ、穴子の柳川・・讃岐うどんっぽさのないメニューもちらほら、どれも食べてみたいじゃないの。
友人「凡蔵ランチとかつとじ定食も気になるのよ〜。ランチの内容見てよ、アレ」
本日の凡蔵ランチはあじフライ・ナスと豚肉みそ炒め・わかさぎマリネ・白飯に半玉うどん、全部合わせて税込1000円?なんだこの充実っぷりは。これか?
しかしかつとじ定食はうどんがなんと7種類から選べるというし、そもそもうどん屋さんのかつとじは出汁が違うからウマいよね。
でもな、やっぱりうどんを目一杯楽しんでみたいので釜揚げという手も・・おや?
友人「ああっ!」
どうやら同じ所に目が行ってしまったようですね。コレを2つお願いしましょうか。
というわけで到着、鴨鍋うどん!鍋焼きうどんに鴨が入ってしまってはスルー不可、絶対食べたいじゃありませんか。
グラグラと地獄の釜のように煮立っている!これぞ鍋焼きの醍醐味じゃ〜!
鴨の茶とネギの緑が松の木のよう、すると黄金のまん丸は松の枝越しの満月でしょうか。まん丸の正体はまだ分かりませんが。
海老天は岡天になっているのですね。セルフ讃岐うどんの揚げおきを選ぶのも楽しいですが、やはりウマさでいえば揚げたてサクサクよな。
そのままでもよし、タイミングを計って投下もよし。
まずはうどんを持ち上げ・・うむ!
友人「箸で持ってわかるね!押し返しも重みもばっちり!絶対おいしいやつだ〜」
むっちりと歯を受け止める大地母神のようなうどん!鍋焼きでこれなら、生醤油やぶっかけならとんでもないコシの筋骨隆々うどんなのかな?うん、間違いなく讃岐ですよ、しかも極上の!
鴨は旨味を出し尽くしたフリをして、まだまだ底味を秘めて噛めば噛むほどウマくなる。言うまでもなくネギはピッタリ。つみれは鶏と豚のミックスだそうで、じゅわりとほぐれてウマ汁がはじけます。
よし、この辺でエビ天を投入だ。衣が汁を吸うのを待つのじゃ。
友人「一口そのままかじったらサックサクですごく良き天ぷらだよこれ〜」
そうか、サクサクとふやふやの両方を楽しむ手もあったか。でも揚げたてをふやふやにする贅沢を選ぶっ!ンマーイ!
まん丸お月様も天ぷらなのかな?その正体は、ミスター味っ子でボリュームといえばの、お餅!意表を突くモチ天でした。出汁を吸った衣を破るとニョーンと熱々のモチが伸びる!おでんの餅巾着の変形だ!
底の方からすくい上げたうどんにお焦げがあったりするのも鍋焼きならでは。柚子の皮で風味を変えたりして、たっぷりの量ですが全く飽きさせません。
終盤戦になるとゴロゴロとお宝が出てきます。かまぼこに椎茸に・・やや、穴子は焼いてあるじゃないか、こりゃたまらん。ひと鍋でフルコースのようですね。汁のひと匙も残すまいといただけば汗ドバドバ。
友人「ここはホームセンター行く時の定番にしたいな〜。次は釜揚げ、いややっぱり定食・・坂きついけど」
自転車の移動範囲にこんな名店があるのはうらやましい。坂きついけど。
お店を出ると見事な眺めじゃありませんか。やっぱり山じゃん、超山!
友人「あれ?ずーっと向こうに見えるのは明石大橋?」
そっちまで見えるのか!そうか、あの橋を渡ればちょいちょいでうどん県だもんな。本格讃岐うどんが食べられるのも納得でした。
今さらですが、モチ天があったのでなんとお雑煮の記事扱いです。ソバと雑煮のノルマクリア!
凡蔵 兵庫県神戸市須磨区妙法寺字上ノ界1182-1