信楽を出て京都に来たのはいいけどあいにくの雨。屋根がある錦市場に向かってみればみなさん考えることは同じ、歩くのも困難な芋洗い状態。こりゃ早々にチェックインして、夕食までゴロゴロしているに限るな。
京都まで来てアニメ銀英伝なんか観ているのもいかがなものかと思いますが、天候には逆らえません。あ、時間だ。出発しよう。
友人と待ち合わせてやって来たのは祇園花月の近くにあります「祇園ごずこん」さん。昨年の12月に一人で来まして、美味しさとサービスに大満足。再訪の予約をしてしまった次第であります。
カウンター10数席のお店ですので予約が無難でしょう。18時前とちょっと早い時間なので一番乗り、カウンターの一番奥側に案内していただきました。
京都なので英勲やどりぎからスタートしましょうか。友人が頼んだ生はハートランドと、ちょっといいお酒が揃っていますね。
玉ねぎと菜の花の梅肉ソースでかんぱ〜い。
では食べ物を頼みましょう‥って、メニューの写真がない。もうじき千記事にもなろうというのにこの有様よ。
仕方ないので前回のメニューを再掲。もちろん内容は季節によって変わりますが、大事なところはふたつです。
まず一点、和洋中なんでもありのバーリトゥード。お造り揚げ物炭焼に餃子、すっぽんラーメンにナポリタンにマカナイカレーっ!
そしてもう一点は値段がない。ちょっと怖い。もっとも好きなモノを食べて飲んで、普通の酒量なら万舟程度というところ。祇園のど真ん中ですからそんなもんでしょう。
大将が「おすすめのところを切りましょうか」と言ってくれたので、まずはおまかせのお造りから。サクラマス・ケンサキイカ・タイ・マグロをふた皿に分けて盛ってくれました。
友人「サクラマスって?」
海に行ってビッグになったヤマメだったかな。まあ早い話が鮭みたいなウマいやつです。
友人「本当に上品なサーモンだ!おいしい!イカもタイもどれもおいしい!」
大将「お次はどうします?カニとか剥いてありますけど」
なんとも嬉しいお気遣いですが、ぼくは元カニアレルギーなんだな。友人は食べます?
大将「お一人なら半分とか4分の1とかでも大丈夫ですよ」
友人「4分の1でください!」
カニはよく知らないけど、この方はケガニですかね。おいしそうなとこだけなんと食べやすそうに・・
友人「これは日本酒頼まないとダメなやつ〜」
ああもう、大信州でも頼んでしまいなさいよ。ぼくも見ながら飲もう。
この辺でちょっと野菜を。春キャベツとアサリの酒蒸しなんて季節を感じて嬉しいじゃありませんか。
そしてこちらの名物という餃子!薄いむちむちの皮にしっかり下味のアンが詰まっています。小ぶりな上に酢胡椒でサッパリしてポンポン食べちゃう。錦市場に餃子専門店まで作っちゃったそうなので行かねば。
友人「時計かっこいい」
時計?
(友人撮影)
なるほど・・かっこいいけど7時8時あたりがわかりにくいような。
前回も頼んだアワビフライ肝マヨネーズ。火が通ってむっちりしたアワビに肝たっぷりのマヨネーズなんてつけたらね、そりゃお酒がすすむ・・
しかも困った(嬉しい)ことに、カウンターにいるお姉さんのグラス残量チェックが完璧で、おかわりが滞ることがないのです。この辺で浪の音ええとこどりをもらっちゃおうかな。
フグ刺しが好きだという友人、刺しがなかったのでフグの唐揚げを頼みました。好物にフグを挙げるなんて魯山人ですかあなた。
友人「子供の時にお年玉で払うからフグ屋さんに連れて行けって言ったんですよ」
回転寿司じゃないのかい。恐ろしい子供だなあ。
ノドグロも大好きだというので炭焼きをお願いしました。コレは魚好きならみんな好きだよな、わかる。ノドグロは魚のホームラン王だ!
脂ノリノリの身は友人にお任せして、ぼくは目玉まわりや頬やエラの裏を掘ることに専念します。細かく掘りながら飲むのが好きなんだな。
そろそろシメモードで芋のロックと・・前回ビックリうまかったからすみもちをいただきましょう。焼いたモチでからすみを包むというチート炭水化物。最高だ。
友人は・・すっぽんラーメンとな?やりおった〜!ちょっと面白そうということで
取り分けのお椀をいただいてすこし味見。脂が浮かないのに旨味は深い謎の生物、すっぽんうまいよすっぽん。お約束の生姜も効いてこれは滋養ですね。よくわからんが血管が強くなったようだ。
友人「どれもおいしいし大将は親切だし、なんといってもお姉さんがかっこいい。オーヤマさん覚えられてましたね」
数ヶ月前の話なのに、よく覚えてくれていたもんです。まったく接客業の鑑みたいなお方だ。こりゃ三度目も確定だなあ。
祇園ごずこん 京都府京都市東山区新橋通花見小路東入ル2丁目橋本町417