軽井沢の丸焼きを食べたさに、予約しておいて開店と同時に受け取って、他にはどこも寄らずUターンというバカな真似をひと夏に何度かやらかします。
またやってしまったある日の帰途のこと。ウチに帰り着くのは12時くらいだけど、夜の丸焼きに備えて少しでも早めに食べておきたいな・・
いつもは「太田桐生IC」で降りるのですが、1つ手前の「太田藪塚IC」で降りてお昼のお店を物色してみるとしますか。
へ〜、太田藪塚ICってこの辺に出るのか〜。藪塚というか新田というか・・味噌ラーメンの老舗とか店外までブタクサなお店とか、なんかラーメンばっかり思い当たるな。あれ、やっぱりラーメン屋さんの看板が見えたけど、ここは知らない。
「地鶏らーめん ちきん」さんですって。なんと「地鶏ラーメン研究会」の文字も見えるじゃないか。地鶏研といえば館林のボロボロ店舗がなつかしい。今はなきお店に思いを馳せて入ってみましょう。道を挟んだところに広々とした駐車場があるので安心です。
11時より30分間のタイムサービスですって。今は11時19分、サンビス、ヨシ!麺大盛り・味付きたまご・無農薬ゆずのどれかが選べるわけですね。
入店すると左手にセルフサービスのお冷やと券売機があります。グンマもこの手のシステムが増えてまいりました。
ラーメンの種類は地鶏ラーメン1本で、選択肢としては塩or醤油とトッピングか。ラーメン屋さんらしからぬ「まぐろご飯」ボタンもありますが、まあ麺だけでよかろう。
(後で調べたらまぐろ丼も名物だった)
2色チャーシュー麺1,050円のボタンを押し、カウンター席に座りながら「塩でお願いします」と食券を渡すと「タイムサービスで大盛りにできますが」ですって。そうでしたね。
いかにも大盛りっぽい見た目でしょう?ところが見掛け倒しにも程があるのです。サービスはゆずトッピングでお願いします。塩にはゆずかなと安直に。
ちゃっちゃっちゃと小気味いい湯切り音がして、ものの3・4分で登場しました2色チャーシュー麺!大判小判のチャーシューがザックザクで麺も見えぬほど。ブタクサと違って鶏らしいふくよかな香り。見た目も香りもいい感じというか、このチャーシューは・・とりあえず深呼吸、すーはー。
スープをすくってみましょうか。おおう、いかにも地鶏な黄金が美しく、深い旨味・・地鶏研だから骨の髄まで煮出された鶏がガツンと来ると思いきや、おおらかで優しい鶏さんだった。マイルドアタックでこれはこれでアリ、美味しい。
そして何かしらのサカナの節がいる。サカナの風味にサービスゆずがピッタリでこれは正解だったぞ。
自家製という麺は水分多めの縮れ麺、佐野っぽいといえばそうなのかしら。シコシコというよりモチモチピロピログミグミを楽しむ感じでいいじゃないか。
スープが美味しいから拾いの良い粉っぽい麺でも食べてみたいな。細麺に変更できるそうだけど、そっちはどうなんだろう。
2色チャーシューのカタワレ、メインである豚さん。焦げ茶色のフチといい厚みといい、まさに館林のアレを思わせるグッドビジュアル!地鶏研バンザイ!
なぜこんな中途半端なポジションで写真を撮ったかといえば、ホロホロすぎて持ち上げられないほどなのです。味染みも食感も素晴らしく、ネギを散らせば永遠に芋ロックが飲めるであろう素敵なチャーシューです。うんま〜い。
縁の色がだんだん溶け出すのか、塩スープが醤油っぽい色に変わっていくのも面白い。
メンマと海苔は撮影前に食べてしまった。メンマはコリコリ強めで、やっぱりオツマミとしても有能と思われました。
2色チャーシューの小さい方は讃岐コーチン、名古屋じゃないんだ。軽くスモークされているようで風味がいい。あ、これ好き。豚さんは肴にもってこいで、こっちはまさに地鶏ラーメンのオトモですね。
麺が結構詰まっていて、並盛でもそこそこお腹にたまる・・と思いつつ、スープまで全部飲んでしまった。だってウマいんだもの。
地元でラーメン欲が出た時のローテーション入りは確定しました。次は醤油で細麺に変更、丸焼きが控えていないなら、まぐろご飯までがんばっちゃう?
地鶏らーめん ちきん 群馬県太田市新田大町664