今日のお昼は何にしようかな・・おおそうだ、グンマ人がたまに食べたくなるあの味、あのお弁当。ちょっくら買ってくるとしましょうか。
上州御用 鳥めし本舗「登利平」さんの太田店にやってまいりました。お持ち帰り処なのに店外まで並んでいる。段ボール箱を抱えて出てくる人もいるぞ。本当にグンマ人はここの鳥めしが好きなんだなあ。
グンマ名物といえば焼きまんじゅうらしいですが、アレは「お好きな方にはたまらない」といったポジションで、ぼくを含めほとんど食べない人も多いのです。真の県民食はこちらの鳥めしではないかと。
鳥めし竹750円・鳥めし松850円・ソースかつ900円・麦豚炙り焼き850円が主力メニュー。単品の焼き鳥や唐揚げもあります。
並びながら「いつも松だから今日はソースかつにしよう」と考え、いざ注文となると「松をお願いします」と言ってしまう・・ほら今回も。
「松」の包装は緑地。上毛三山を望んで鳥めしに舌鼓を打つおっさんの絵は味があります。左のおっさんはなぜ人様の漬物に箸を・・と思い続けてウン十年。ペヤング聖地のグンマだけに、ペアのヤングが仲良くシェアってことなんですかね。
包装を解くとフタにめり込んだ割り箸が出てくるのですが、弁当箱サイズなのでちと短い。お家で食べる時は自前の箸を使います。捨てるに忍びない登利平割り箸が10本くらいあるような。
フタを開けたらそこは茶色だった。メシが見えないほどビッシリと敷き詰められた肉とニク、そして香の物、以上!なんと潔い構成でしょう。
食べる時の向きについて議論を呼ぶのはシウマイ弁当とおんなじだ。ぼくはシウマイはタテ、鳥めしはヨコ派です。撮影したので90度回転しますよ。
鳥めしのキモ、むね肉!販売店舗で丁寧に焼かれる肉には秘伝のタレが絡み、とにかくメシを呼んで仕方ない。「竹」はこのむね肉だけが敷き詰められます。
「松」の贅沢、もも肉!プリプリって言葉では表現しきれないほどの、尋常でないプリリン感。あまりにも香ばしくウマい皮。
こんなにウマいもも肉なのに、むね肉のみの「竹」の方が支持率が高かったりします。イベント等で配られるのは100%「竹」だ。100円安いからというだけでなく、むね肉はとにかくタレが良く染みていて、ご飯とのシンクロ率が高いからでしょう。でもぼくはこのもも肉が好きなんだ。だから「松」一択だ。
香の物はこれまたご当地、新進さんのつぼ漬けと葉唐きゅうり。給食のカレーには「しんしん」と書かれた福神漬けが付き物だったので、これもグンマ人に沁み込んだ味。最近の給食はどうなんでしょ〜ね。
もも肉の下にチラリと見える小梅もサッパリおいしい。実はカリカリ梅ってグンマ発祥だったりします。つまりこのお弁当、あまりにもグンマ。
隠れたご馳走がこちら、むね肉の切れっ端が寄せ集められたこのゾーン。端切れの量は詰める人の胸先三寸にかかっているところ、本日は見事当たりを引いてたっぷりですよ。
通常のむね肉以上にタレが染み染みの切れっ端!タレがしっかりまぶされたご飯!レシピを知るのは全社で一人という秘伝のタレをこれでもかと味わえるひと口!飲み込むのがもったいないほどウマい・・!グンマ人に生まれて良かった!
あまりタレは染みないもも肉ですが、そこは鶏さん。とにかく皮がウマいのよ。下のタレ染みご飯と合わせれば、やっぱりしあわせだなあ。「松」バンザイだなあ。
みんな「竹」を選ぶんだから登利平さん、もも肉が余っているんじゃないですか?もも肉8:切れっ端2の「特松」とか出してくれていいんですよ?もう100円上がっても買いますよ!
登利平 太田店 群馬県太田市下浜田町474-31