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都内にちょっとした用事ができました。せっかくだから前乗りして誰かと飲もう。山手線圏内に友人っていたかな・・恵比寿の人に声をかけてみるか。あの〜、◯日ですが時間あります?大丈夫ですか。じゃあ予約します。
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やって来ました恵比寿駅西口、今回狙うお店は朝からヨッパライが集うもつ焼きの殿堂、ではありません。同じビルの3階にあります
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「鮨 恵比寿 栞庵 やましろ」さんです。行ったことはありませんが、銀座の本店は某ガイドブックで星をもらうほどだとか。こちら恵比寿店は銀座本店より少しお手頃・お手軽にがコンセプトということで、ありがたい話です。
扉を開けて一歩踏み入れると、1階と地下の喧騒がウソのよう。L字カウンター9席くらいと完全個室がいくつか。お寿司なのでもちろんカウンターでお願いしました。
メニューは基本コースです。夜の部は11,000円・14,800円・18,000円の3種類。なるほど銀座価格より安い・・のでしょう、たぶん。真ん中のコースを選んでみました。
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それではお酒を頼みましょうか。おっと、お酒は銀座価格であった。とりあえず醸し人九平次を二合いただきましょう。友人が頼んだ生は1,100円でした。
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やあ鍋島もあるぞ。黒龍には値段が無い・・もしかして時価かしら。
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つきだし代わりにシジミの一番出汁。ぎゅぎゅっと旨味とオルニチンが詰まり、みるみる肝機能が強くなる。つまりお酒が欲しくなる・・なんという孔明の罠。
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お値段にふさわしく、高級感のある片口でお酒の登場。特に慶事はありませんがかんぱ〜い。
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初手、静岡産生ホンマグロの中トロ!え、いきなり中トロ?
赤酢のシャリは優しい香りで体温より少し温かい。この温度でトロの脂が良い感じで溶け出すのかな、ほどけの良さもあって凄い一体感だ。なるほど〜、名刺がわりにドカンと中トロというわけか。
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アオリイカはカラスミと塩とスダチで。イカに必要なのは甘味を引き立てるモノ・・そこでまさかのカラスミ!これは危険だ、お店の思うツボにハマりつつある。
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キンメダイ、炙るとさらにキンメダイ。香ばしい皮目とトロける脂の圧倒的旨味と赤酢の優しい酸味がとんでもねえな。うめえ〜!
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ここでやっと前菜っぽいものが出た。左からちりめんと水菜のおひたし、マスカルポーネと真鯛の酒盗、白黒胡麻豆腐にワサビのとびっこ。
字面だけで飲めるメンバーが勢揃いしました。ワサビオイルが入ったとびっこは万能の肴な予感。
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お造りとして生アカエビとミズダコ。たしか北海道よりお越しのタコさんはポン酢で食べると実にあっさりしてウマい。落語が上達しそうです。
アカエビさんは食べやすく頭以外の殻や尾は取り去ってあります。なんでそこまでやって頭を残すかって?そんなの・・ミソがたっぷり詰まっているからに決まっています。うんめえ〜!
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北海道のツブガイは隠し包丁で歯切れの良さがアップ!ゴリゴリプリプリ盛大な音を立てていただきましょう。
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大好きな青魚はアジでした。
しかし寿司もうまいけど雰囲気も良いなあ。大将も気さくでカウンター席ならではの楽しさが満喫できます。
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なんとビックリキャビア軍艦!塩分が通常の半分程度の物ができたので、軍艦に使えるようになったそうです。ねっとり舌にまとわりつくような塩味がなんともウマい。これはもっと流行るべき・・高そうだけど。
ただ黒猫の写真が難しいの原理で、金箔が無いと何を撮ったかわからないよね。
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宮城の日高見・弥助に切り替えましょう。おお、この器好き。
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バフンウニとイクラの小丼。2さじか3さじくらいのサイズ感がお酒の邪魔をしなくて嬉しい。
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ザーサイの浅漬けも珍しい。サッパリしてうまいもんですね。友人のものにはカニのほぐし身がのっていて羨ましい。
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焼き物はよく出る西京焼きでなく、サクラマスの塩焼き。甘塩でマスの旨味が良く伝わるなあ。皮が香ばしくて泣けるじゃないか。
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カニあんかけ茶碗蒸しのターンらしいですが、こちらにはイクラの茶碗蒸し。これは良いね、いまいちポジションが不明瞭である茶碗蒸しがググッとツマミ側に寄ってきた。
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赤身のヅケと大トロがドーン!江戸前としか言いようのないヅケのうまさ、文字通りトロけて赤酢のシャリと一体化する大トロ、これぞ寿司!大感激だ!
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ウマさの疾風怒濤の後に優しい甘さの蒸しアナゴ。ふは〜と一息入れましょう。
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玉子は厚焼きというか、それはすでにプリンであった。スーパーくいしん坊の玉子焼き勝負で香介が作ったのがこんなプリン玉子だっような・・すごいぜビッグ錠先生。
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締めの食事代わりにかんぴょう巻き。最近かんぴょう巻きが好きになりつつあるところ、トドメを刺された感じです。優しい酢飯と優しいかんぴょうと香ばしい海苔、よくできた食べ物だなあ。
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この辺で赤出汁が怖い。お寿司屋さんの汁物はいつだって美味いのだ。ランチならあら汁で魚の旨味をずっと感じて、夜のコース後は赤出汁でキリっと締める感雰囲気が好きです。個人的な感想です。
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やましろ最中の下には黒胡麻アイス。そしてやはりいつだって美味しいお寿司屋さんのお茶。
恵比寿駅のまん前という立地でこのコースが14,800円は確かにお手頃です。にこやかな大将、落ち着いた雰囲気、これなら銀座でドキドキすることないね。ちょっとお酒の値段がアレですが、ガブガブ飲むようなお店でもないし・・いや、お酒が進むメニューなのでちょっと困るな。
とにかく渋谷恵比寿近辺で飲む時の候補が増えました。最近都内がお留守になりがちなんで良かった良かった。
鮨 恵比寿 栞庵 やましろ 東京都渋谷区恵比寿南1-8-1 STM恵比寿ビル 3F-A