
神戸四泊の一泊目。初日の用事は早めに切り上げ、夕方の5時前と言うのに飲んで寝るだけモードとなりました。昼間食べたかつカレーが素敵だったので、二匹目のドジョウを狙って湊川界隈の開拓を進めてみましょうか。

貝つぼ焼きという名物料理を食べてみようかと、ソープ街の呼び込みに心の袖を引かれながら湊川公園駅の方へと向かいます。
駅近くのパチ屋を過ぎたあたりでビビビと来た。「だいたいなんでもある店」だと?
店頭のメニューを見れば、名物サーロインステーキ丼に刺身に串カツ‥なるほど、なんでもありそうだね。5時ちょっと前というのに暖簾が出ているのも頼もしい、つぼ焼きは後にして「ちぢ金」さんに入店するとしましょう。

奥行きは見えませんが結構大きなお店のようです。二人がけの小さなテーブル席をいただき、まずは飲み物を頼みましょう。女将おすすめに両さんの好物黒松剣菱があるじゃないか。兵用ふべし酒飲むべし、二合願いま〜す。

清潔な店内、濃醇な剣菱、素晴らしい神戸の夜になりそうだ‥あ、お通しはナシなのかな?それでは食べ物も頼みましょう。

「ちょっとええもん」とは本日のオススメに当たるのだろうか。見れば本鮪、伊賀牛、鱧、松茸‥「ちょっと」どころではなくええもんばかり。本日の特選料理といったところですかね。とりあえず鱧と松茸の土びん蒸しは頼もう。

おさしみはパッと見高そうでも損はさせないそうなので、本鮪の赤身をいただこうかな。

ステーキ丼とかレアビフカツがあるということは肉に自信ありということだよね。ええもんコーナーにあった伊賀牛のあぶりおさしみも行ってしまえ〜。

伊賀牛のたたきさしみと本鮪赤身が夢の一緒盛りで登場!サラダと見間違えそうなほどたくさんのツマも美しい。

本鮪は赤身らしい旨味満載、香りも後味も清々しいリアルツナ。味の濃い赤身を楽しんでからの、味の濃い剣菱!口内旨味バトル、ゴング!

伊賀牛は裏面だけさっと炙った、まさしくあぶりおさしみ。軽く火の通った和牛の脂身は極楽直行。
この辺で隣席の方が帰ってくれたのでひと安心です。サワーと生牡蠣一つをテーブルに置いたままロクに手をつけず、ひたすらタバコを吸い続けている不思議な人でした。
禁煙じゃないし席の間隔も広いからいいんだけどさ、間断なくず〜っと吸いっぱなしはさすがにどうかと思うぞ。ちなみにパチプロ日記の田山幸憲さんに似ていました。5時前からパチ屋の隣の飲み屋で酒とタバコ‥本人だったりして。

このタイミングで鱧と松茸の土びん蒸しの登場!よかった〜、松茸の香りと一緒にタバコの煙を吸い込むハメになったら泣いちゃうところでした。
青き蜜柑の酸をしたたらせて、熱いところをキューと一杯。ワハハ、鱧と松茸、ワハハ。

どうにもうまくてどうにも香るな。ちょっとフタを開けてみれば納得、ぎっちぎちに具が詰まっております。出汁を飲んで具をつついて、土びん蒸しのツマミ能力はすさまじいばかり。

「ちょっとええもん」路線で幸せになったところで、いきなり世界が変わる串カツを攻めてみましょうか。

「これぞ関西」の紅生姜、そしていつだって食べたい赤ウインナー!ついでに鮨メニューもあったのでカッパ巻きを頼んでしまって、図らずも赤と青の信号メニュー揃いました。だいたいなんでもある店、なんでもありすぎる。

串カツとなったらビールなのでしょうが、ぼくは芋のロックなのである。

アブラをまとった紅生姜と赤ウインナーにソースをダブダブ、前半から180°転換してキングオブジャンクの世界!うまくて楽しくてど〜すんの?そしてトドメがカッパ巻きって、ホントに一軒のお店か?女将さんも明るくやさしくて良いお店だなあ‥通える範囲に欲しいなあ。
わずかにパチプロおじさんのケムリが画竜点睛と思ったけれど、実はまさかの再会が‥?
ちぢ金 兵庫県神戸市兵庫区福原町27-6