
ここ数年鳴りを潜めていたサンマさんですが、今年はいい感じみたいですね。もっとも安いのはやはり骨皮筋右衛門。多少高くてもいい、デブっちょなサンマがありそうなお店は‥うむ、足利のスーパーだな。よし行こう。
お値段相応にグラマーなサンマさんがいらっしゃったので晩酌の肴は確定。時刻は11時半くらいなので、近所でお昼を食べて帰れば完璧な一日、なんだけど‥保冷バッグ忘れちゃったんだよね。
氷袋をもらったとはいえ、暑い車内に置きっぱなしではミディアムレアに焼き上がってしまうかもしれん。だからってレジ袋から丸見えの生サンマを持って昼メシ食うとか、さすがにどうなんだ?

しかしお目当てのとんかつ屋さんに着いてしまったからには仕方ない。人生初、生魚丸出しランチに挑戦といこう。
「とんかつ れんが」さん。10年くらいのレベルで脳内ブックマークにあったのですが、なんとなく機会を得なかったお店です。
1階はまるっと駐車場になっていて、お店は2階。道の向かいに第二駐車場もあり、そちらの方が柱などが無いので楽チンかもしれません。

どうやら一番乗りですね。案内してくれた店員さんが一瞬不穏な表情になったのは気のせいではないはず。でも次の一瞬には笑顔に戻り「お荷物置きのカゴはこちらです」とプロの対応を見せてくれました。
ではカゴにサンマを投入してメニューを拝見。数量限定というランチメニューは選べるミックスフライですか。実はメンチかつって好きなので【ロースかつ/メンチかつ】はアリだな。

グランドメニューではロースとヒレともにサイズで選ぶ感じです。120gのSから300gのLLまで。とんかつで300gって相当デカいよね。
海老フライはちょっと気分ではないかな。とりあえず置いておこう。

ロースとヒレのセットも贅沢でいいねえ。ミルフィーユかつは‥う〜ん、薄切りよりはひき肉、つまりメンチの方がいいな。
北関東の隠れ名物ソースかつ丼もあるけど、ぼくは卵とじ派なのだ‥やや、愛しのかつカレーっ!土日祝はカレーお休み?あれ今日ってたしか‥平日だ、やった!決まり!

まずは山盛りキャベツの登場。そうか、かつカレーだから別皿なのか。すり玉ねぎドレッシングがおいしいのでこの量でもペロリかもしれない。おかわり一回可ということで安心していただきましょう。

ほどなくしてかつカレーも到着。なおMでもLでもなく、Sサイズであろう1,650円のノーマルなロースかつカレーです。最近は油物耐性が上がったのでサイズ的にはもっと欲しいけど、体重増加が止まらないのであります。

ううむ素晴らしい。あまりに見事、食品サンプルかと疑われるばかりに完璧なかつカレー。かつにカレーが半がけなあたり、相当な手練れの仕事ですね。

豚汁・キャベツとキュウリの塩もみ・紙ナプキンに包まれたスプーン。神は細部に宿る様式美。

デザートのコーヒーゼリーだけ少しハテナである。好きだけど。

とんかつ専門店ですからね、カレーとはいえ特製とんかつソースを使わぬテはない。カレーを引き立てそうな甘口でいきましょうか。
ソースとドレッシングの裏を見たら、どちらもご当地千鳥ソースさん謹製のようです。地元のソースメーカーにオリジナルを作ってもらうとは‥すごいぞ老舗。

かつの半分程度にざっと甘口ソースをかけましてスタンバイ完了。匙を持て〜い。

カレーとソースがかかったところを最初からイってしまいますか。
シャオッ。花が咲いたような衣が良い音をたててくれますね〜。さすが老舗のとんかつ専門店、快い香りと軽やかな食感が両立している。

具として見えるのは豚汁に入っているような豚と玉ねぎ。じっくり煮込んで諸々溶けてしまっているのかな?豚の旨味たっぷりの低刺激カレーは追いソースが似合う。

かつ・カレー・ご飯の三位一体は幸せの味。さすが専門店だけにとんかつの美味しさがエラいことになっている。やっぱりMサイズでもよかったな。かつカレーにありがちな「ドカンと大盛り」というワケでもないので完食は余裕でしょう。
次回は思い切ってLサイズロースのセットを頼んでしまおう。今から楽しみだぞ。体重?とんかつ屋さんで気にする方がヤボということに決めました。今。

おまけ:サンマは新鮮なまま持ち帰ることができました。
とんかつ れんが 栃木県足利市朝倉町394-3