
またまた京都に用事ができました。どうせ行くなら二泊にした方が旅気分になるね。
二泊‥まてよ‥‥新潟の長岡にあるお気に入りのお店、9月末に行ったきりだよな‥
どうせ一旦東京方面に出なくてはいけないのだから、前日に大宮乗り換えで新潟行っちゃうのもアリなのでは?
効率や予算よりも思いつきを優先するタチなので、気がつけば大宮駅に降り立っていました。時計を見ればおおむね12時、出発まで30分ほどあるから駅構内のどこかでお昼を食べようか。でもほとんどのお店に待ち列ができているみたいね。

「あのお店はまだあるのかな」と思い出し、やってきたのは京浜東北線の1・2番線ホーム。こちらの「駅そば大宮」さんは、今や絶滅危惧種となりつつある駅ホームの立ち食いそば屋さん。しかもラーメンまで提供してくれる、希少種と言っていい存在です。
もちろん立ち食いだから、多少混んでいても回転良好。千円32回くらいのブン回りです。

通常の立ち食いであれば、紅しょうが天・春菊天・コロッケそばの三択ですが、せっかくの希少店ですのでラーメンにしよう。せっかくだから、醤油ラーメンより30円高い佐野ラーメンで決まり!
食券を渡して番号札をもらい、お冷やを注いだら空きスペースに陣取りましょう。

注文してから茹でてくれるのか、2分くらい待って呼ばれました。
店舗センターに置いてあるコショウを先に振ってからマイスペースへ。知っている佐野ラーメンより茶色が少し濃い感じ。清く正しく美しい、清楚な醤油ラーメンといった風情じゃありませんか。

パンチと言った言葉とは無縁の、しみじみうまい醤油スープ。「薄い」なんて口コミもあるみたいだけど、今どきのアブラでカラメなラーメンに慣れすぎなのでは?古めきしずかなこの味、競馬新聞を見ながらすすって大吉の味。

あ、佐野っぽい麺のちぢれっぷり!
ちぢれた見た目だけじゃない、スベスベの滑らかな肌に気持ち良い噛み心地、しっかり佐野の青竹打ち麺風じゃないですか。通常醤油ラーメンとの差額30円は麺の違いか。
どうでもいい話ですが、ミスター味っ子のラーメン勝負でライバルだった甲来軒は青竹(鉄芯入り)打ちの麺に澄んだスープと、結構な佐野ラーメン仕様でしたね。正直、味っ子のギトギト焦がしネギよりうまそうだった‥

ナルトにメンマに白ネギ、そしてチャーシュー。醤油ラーメンに嬉しい具材はバッチリ揃って不足なし。チャーシューがいにしえの食堂ラーメンのようで、どのまでもノスタル爺です。

海苔が2枚は佐野と言うより横浜のラーメンみたいですが、海苔巻き麺が好きなんでちょっと嬉しい。ワカメより海苔派です、はい。問題はライスが欲しくなることだな。

あっ、百円増しのスペシャル佐野ラーメンは海苔がダブルで味玉も入るのか〜。こっちでも良かったかな?
うまいラーメンうまいと瞬く間にすすってしまった。時計を見れば入店から10分と経っていない。これだ、これが立ち食いだ!
なぜか大宮駅のホームでいただいた佐野ラーメン、大変おいしゅうございました。「思い設けぬ‥」ってヤツだよね、そりゃうまいよね。

やっぱり立ち食いボリュームだから腹六分くらいかな。車内でオヤツでも食べましょう。
久しぶりの長岡だ、楽しみだなあ。
駅そば大宮 埼玉県さいたま市大宮区錦町630 大宮駅構内京浜ホーム