ほぼ氷見産、醤油不要の極上お寿司。念願だった「夜のおまかせ」を幻の地酒と共に! すし屋の城光(氷見市間島)

射水市でヒレステーキをいただいて、道の駅やご当地スーパーを覗き、氷見市内のホテルにチェックイン。この日は参院選の投票日でしたが、期日前投票をしてまで来たかったお店で夕食です。

そろそろ行くかとタクシーアプリを開き‥おっと、どのアプリもサービス外とはグンマと同レベルの田舎っぷりだね。ではフロントにタクシーを呼んでもらおう。

店名を告げると、場所の確認もなく即座に「かしこまりました」と。某タイヤガイドに掲載されたこともあり、地元では有名なお店のようです。

近くに道の駅があるくらいで、他はポツポツ民家があるくらいの間島という所の道端にひっそりたたずんでいる「すし屋の城光」さん。目印も何もないのにタクシーにどう説明したもんかと思っていましたが、杞憂でした。

こんな立地でもお客の絶えない人気店なので、もちろん予約済みです。6席ほどのカウンターには左端に先客が一名。大将がこっちの端でよろしいですかとおっしゃるので右端の席へ。残り4席もポンポンと埋まりました。

毎年加賀屋さんに泊まる前後に寄ることになっている城光さん。そんなわけで昼しか来たことない、つまり飲めない。自然と地魚おまかせにぎりだけの注文でした。

しかし今日は近所のホテルを確保して、初めて夜の来店!長年の宿願である店主おまかせコースをいただく日が来たのだ。

今までチラ見しかしなかった日本酒メニューをじっくり眺める。正規販売店が北陸にしかない幻の名酒、高岡の勝駒 純米吟醸を二合いただきましょう。

初めて飲むお酒、初めての夜コース。その馥郁たることはまさに甘露。

大将「今日はお母さんは?」

いや〜、秘密で来ちゃったんですよ。帰ってから写真を見せたら赤城山に埋められるかもしれません。

実はこちらのお店、母がいたくお気に入り。加賀屋さんの行き帰り両方に寄るのも母の指令だったりします。人生の寿司で一番好きなんだそうです。

前菜盛り‥いや、ウソです。ツマミ盛り合わせとしか言いようのない一皿。

海そうめん・アジ南蛮・アズキガイ・カツオ佃煮・自家製カラスミですって。

海そうめんはアメフラシの卵ではなく、この辺で夏場だけ出る海藻だそうで。シャキシャキとモチモチが混在した歯ごたえがすごく楽しい。

南蛮に佃煮にカラスミ‥どれもひとカケで一杯二杯とお酒を奪う魔性のツマミを前に、勝駒の二合はたちどころ。おかわり願いま〜す。

続いてのお造りは、ワサビでなくショウガに合うメンバー。氷見のクジラ・アカイカ・トビウオ昆布締め

氷見の定置網にたま〜にかかるという日本海のクジラ。生のミンククジラなんて希少オブ希少、なんて素敵なタイミングで来たのだ。思い立ったぼく、えらい。

ショウガで食べるイカ刺しも乙なものですね。そして氷見に夏を告げるらしいトビウオは、富山といえばの昆布締めで。

海辺のお寿司屋さんと言っても、ここまで地の物、季節の物を楽しめるお店はなかなかありません。

アジの磯辺巻きにすこしワタリガニ

青魚好きで海苔好きとして、こんなに嬉しいツマミがあるだろうか。ワタリガニも善戦す、だよ。元アレルギーでなければ、ゆでたワタリを二杯三杯とやっつけてみたいもんです。

もちろんおまかせ以外の追加もOK。今クシを刺しているのは先客の方が頼んだ庄川のアユでしょうか‥ものすごく食べたいのですが追加を‥

「大丈夫、おまかせの焼き物がアユです!」

やった〜!

というわけで庄川のアユ。小ぶりで勇ましい面構えで、食べる前から好み確定。

頭からガブリといけば‥なんちゅうもんを食わせてくれたんや‥今までは那珂川でしたが、これからは庄川のアユを心のアユとします。もちろんアユはみんなお宝なので、他のアユはカスとか意地悪は言いませんが。

このわたを頼んだらイカをちょっと入れてくれました。イカ刺しに肝をまぶした即席塩辛はたまに作りますが、すでに熟成されたこのわたに生イカ!なんと破壊的なうまさだ‥!

板とガリが置かれて握りのスタートです。甘酢控えめスッキリ仕様で、口直しどころかコレでお酒も飲めてしまったりします。なくなれば即座に足してもらえるので配分の気遣いもなし。

お造りはアカイカでしたが、握りはスミイカだ!

塩と柑橘で楽しむ極上イカ握り。このお店で食べてから大好物になっちゃったんだよね。

超高級魚、アラ。これまた城光さんで知ってから大好物。歯ごたえと旨味、まさしく白身の粋と言わんとせんければなりませんでしょう。

酸味も甘味も控えめなご飯がイカや白身の味を引き立てる。そしてコメの粒を感じる固さや小ぶりなサイズが非常にツマミとして有能で‥今夜は飲みすぎ必至。

マダイは煮切りでなく煎り酒で。ただでさえご飯に合う刺身代表のタイに梅の香りだと?反則、反則だっ!

富山湾の至宝・シロエビと日本海の看板・甘エビ

こんなに美しくシロエビを剥いてくれるだけでありがたいのに、甘エビまで追加して、握って、サッと味をつけて‥大将ったらもはや創造主だ。ザ・マン・オブ・ザ・クリエイションだ。

クリエイションと言ったらコレだ!城光さんのスペシャリテ、バイガイ

握ったお寿司にでっかいミルでガリガリと黒胡椒をかける。最初に見た時はビックリしたものです。食べてみれば、どう考えてもビール等のお酒に合わせなくてはいけない味。

ゴリゴリっと心地よい歯ごたえに黒胡椒がピリッと、そこにすかさず勝駒を流し込めば‥くわ〜!数年来の野望、達成!

氷見のアジ。ほとんどのネタが天然の生簀である富山湾産ですが、特に青魚は地物が嬉しい。どうですこのピカピカ加減は。

「きときと」ってこの辺の言葉ですよね。この味はまさにきときと。うまい、うますぎる。

つみれ入り味噌汁がこれまたうめえこと。

カツオはカツオでもハガツオです。カツオのようにパワフルな鉄の風味ではなく、サワラのような気品ある、白身と赤身のまざったような旨味。ものすご〜く、うまい。7・8個ズラリと並べたい。

通常のお寿司でトロに当たるポジションは、氷見のサクラマス

たしか海に移ってでっかくなったヤマメですよね。わずかに残る淡水魚らしい風味と軽い脂が、こってり一本槍のサーモン握りと一線を画します。これも並べて食べたいなあ‥

ここでおまかせコースは終了。お腹はくちくなってまいりましたが、あまりにうまいのでお酒をもうちょっと飲みたい気分だ。

というわけで、追加の第一陣はカラスミ!うわ〜、でっかいのが来た〜!

熟成した磯の風味がなんともお酒を呼んで困っちゃう。ちょっとかじっては飲んで、合間にもうちょっと握りを‥そうだな、やはりアレは食べておきたい。

氷見のサバだーッ!はい、食べない前からもうおいしい。参りました。

貝も食べたいな。バイガイリターンズもいいけど、ちょっと江戸前な煮蛤なんかお願いしちゃいましょう。

ムチムチの身、旨味が圧縮しすぎのツメ。シメに選んだ自分を褒めてあげたいくらいバッチリ締まりました。

甘味で芋ロックなどいただきつつ、タクシー会社に電話を‥かけてもかけても繋がらないじゃないの。何事だ。

大将「今日は選挙で、8時以降はタクシーが出ないようなこと言ってましたね」

え〜、そんな謎ルールがあるんですか?どういう理由か知らんけど選挙こわいな。どうしよう‥まあ歩いても30分はかからないか‥ちょっと暑いけど‥

と思っていたのですが、なんとご親切にも奥様が車で送ってくださったのでした。うまい、安い、楽しい、さらに優しく親切!なんというお店でしょう。

こんなの寒くなったらブリを食べに来ないといけないじゃないか。その時は行き帰りちゃんとタクシーを呼べるよう、選挙の日は避けます。

すし屋の城光 富山県氷見市間島1-50

前回の昼おまかせにぎり

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