
夏だ!軽井沢の季節だ!
‥のはずだったけど、7月はプロレス観戦がみっちり詰まっていて1度も行けなかった。8月、世の中がお盆休みに突入する直前の平日を狙って行くとしよう。あ、母も行きたいのですか?どうぞ。
いざ行ってみれば、軽井沢発地市庭という農産物直売所は大混雑で、会計に20分並ぶ有様。でも仕方ないんだよな、ここの朝どりレタスとキャベツはバカうまい上に安いんだもんな。
おかげで旧軽井沢のパン屋さんでモーニングを食べるつもりが、受付終了の10時にクビ差で遅刻。いや〜夏の軽井沢は平日だろうと容赦ない混みようだねえ。

さてご飯どうしようとパン屋さんを出ると、目の前の蕎麦屋さんのテラス席に人影が。そうか、「軽井沢 川上庵 本店」さんって夏期は10時から開いているんでしたっけ‥でもさぞかし並んでいるんでしょう?
確認するだけならタダだと入口方面に回ってみれば、なんと全く行列ナシ。あの〜二人なんですがと店員さんに言ってみたところ、すんなりと通してくれました。
去年の8月頃にもこんなことあったな。夏の平日10時台は狙い目なのかしら。

川上庵さんはそば前も充実。グリーンアスパラとアーモンドのサラダなんて洒落ているじゃないの。季節野菜の冷製あげびたし?飲まなくても食べたくなっちゃうわね。

なすとおもちの揚だしとか鴨煮込みとか、ホントやめてください困ります。

おとなしく冷たい蕎麦一本で行くとしよう。昨年ポンと入店できた時は鴨煮込みせいろだった気がするから、今回は通常の鴨せいろがいいかしら。

おろしそばもうまいだろうね。
温かい蕎麦はスルーして‥よし、鴨せいろを二段でお願いしよう。母は聞くまでもなく天せいろですね、はい。そしてエビ天はこっちに来る。こちらのエビは有頭で、ミソをすするのがたまらんのです。

避暑地とはいえ日差しは立派なもんなので、冷たい蕎麦茶が甘露のようだ。

登場しました、鴨せいろ!二段目は後で持ってきてくれるそうです。この辺の気遣いが名店たる所以ですか。

星入りの挽きぐるみそば。いかにも香り高そうじゃないの。
表面は瑞々しく、見るからに茹でたて洗い立て。でもビショビショではなくしっかり水は切ってある。う〜む素晴らしい。

どんだけ煮込んだのかわからんほどダークネスな鴨汁。食べる前から濃厚な旨味を感じるねえ。

風味が強く、喉ごしがよく、冷たさがちょうどいい。何拍子も揃った見事なそばです。そのまますすっても十二分にうまい。

だが濃厚な鴨汁に浸せばうまさ二倍、三倍!十二分の三倍だから三十六倍うまい?
え、そこは六割くらいじゃないかって?知らん、計算式はウォーズマンとか小島聡に聞いてくれ。
そばもすごいけど、この汁はさらにすごいな。鴨の旨味やアブラが濃厚で、まさしく濃縮された鴨エキス。もはや鴨より鴨の味がするかもしれん。そば抜きでお酒を飲んでもうまいだろうねえ。

後半戦は唯一ついてきた薬味の七味をパラリと。

そうか、ちっとも後半戦じゃなかった。もう一枚あるのだ!夢のようだ!

鴨ネギをサルベージすると、見事な焼き色がついている。こんがり焼いてから汁で煮ることで、とんでもない風味となるわけですね。

そば湯が飲みやすいように蕎麦猪口まで持ってきてくれた。どこまでも気遣い。こんな特濃鴨汁、そば湯で割ったらうますぎるに決まっているでしょ!
日頃の行列も納得です。特に汁がすごい。私の商売蕎麦屋でござる、おつゆじゃいつも苦労する。なんて聞こえてくるほど、店主さんの魂がこもっているようでした。

軽井沢に行った日の夕食はもちろん鳥勝さんの丸焼き。旧軽銀座付近にある酒屋さんで買った浅間嶽と一緒にね。

そして発地市庭で買った枝豆と軽井沢某所でいただいた桃、どっちもうま〜い!品種なのか土地なのか、何より霧深い気候がキモなのか…なんでもうまい軽井沢の魔力をこれでもかと味わったのでした。
軽井沢 川上庵 本店 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢6-10