ざるそばとけんちん汁のセットとはまるで軽井沢の老舗のような・・あっ、コレはけんちんと言うよりアレだ、日本昔ばなしのデコン汁! そば処 しらいわ(深谷市・籠原駅)

天田屋本店さんにお酒の買い出しに行って、時計を見ればおおむね11時半。お昼ごはんのお店がポチポチ開いてくる時間じゃないか、よしよし。

よく買い物に行くマミーマート籠原店の近くにあるそば屋さん、行こう行こうと思いつつ行けていない。酒屋さんから車で5分くらいだし、これは呼ばれているというやつじゃないか?行きますかーッ!

籠原駅方面に南下して、新堀(北)の交差点を西へ。300mくらい行って右側にあります「そば処 しらいわ」さん。お店の奥側に駐車場完備です。

お店の中は囲炉裏状のカウンター席、6人座れる小上がり2卓、テーブルも何卓かあって外観の雰囲気より少し広い感じ。一番乗りのようなのでテーブル席をもらっちゃおう。店内は暗めで古民家感があります・・料理の写真は撮りにくそうだけど。

さてメニューを見てみよう。「鴨」の文字があれば即決だけど見当たらない。それでは冷やしたぬきかな、いやさすがにまだ早いかな。温かいねぎそばがあるのはさすが深谷ねぎ文化圏・・ん?文化圏もなにも、ココってまさしく深谷市なのか。

本場モノには逆らえない、ねぎそばで決まりかなと思ったけれど、ざる けんちん付というのも捨ておけない。けんちん汁が美味しいそば屋さんといえば軽井沢のかぎもとやさん。あんな感じだったら嬉しいのでお願いしてみましょう。

お茶をすすりつつ、つまみコーナーでも眺めてみよう。そばがきあげがきの二種があるのはイカしますね。おやランチセットもあったのか。でもそばのオトモに天ぷらやご飯はいらないタイプなので見なかったことにしよう。

それほど待たずに6分ほどで登場、ざるそばけんちん付!けんちん汁が付いたざるそば、文字通り過ぎる組み合わせはシンプルイズベスト。

一寸あたり23本程度の幅に切り揃えられた白めの美しいそば。ざっくり盛られて風通しよく、いかにも箸でつまみあげやすそうです。

蕎麦だけすすってみると冷たさが気持ちいい。瑞々しくて滑らか、最後にほのかに香る好みのタイプ。表面の水がちょっと多い気もするけど、この辺は水も良いからアリでしょう。

洗いたてのピチピチ蕎麦にピッタリな濃口の汁。カツオも香ってこれはうまい。近くを何百回と通っていたというのに、こんなにしっかりした蕎麦屋さんを見逃していたとは・・

おおそうだ、湯気がもうもうと立っているうちにけんちん汁もいただかないとな。

スズ・・とすすると信州味噌なのか、キリッとした白味噌が北関東民の舌にハマる。後から野菜の甘味と旨味をたっぷり感じてンマ〜イ!

甘味たっぷりなワケだよ、掘っても掘っても野菜・・主に大根がワッサワサ!知っているぞ、これはまんが日本昔ばなしに出てきたあにょどんのデコン汁だろ!大根を火にかけて、汗を流して働いて帰ってきたら美味しく煮えているあの汁だろ!だってホラ、今大根を食べているぼくの顔、たぶんデコン汁をうめぇ〜と食べているあにょどんと同じ顔だ。

白味噌で具沢山のけんちん汁はやはりかぎもとやさん風なので、何か関係あったりするのかな?

美味しいけんちん汁に蕎麦を泳がせない手はないでしょう。どっぷりつけてちょうどいい塩梅、うめえ。こうなると温かいけんちんそばも食べてみたいけれど、ざるの汁も美味しいしなあ。両方の汁が楽しめるこの組み合わせ、いきなり最適解だった?

さすがねぎ処の深谷、薬味のねぎも非常にキャラが立っています。置いてあるだけでプンプン香るの。

汁がうまくてねぎがうまいということは、そば湯が最高になってしまうわけじゃないか。最初の客だけにほぼ白湯、つまりホントのそばの茹で湯、それがいい。けんちん汁とダブルでホカホカ、ごちそうさまでした。

あげがきとけんちん汁で一杯ひっかけて、ざるでシメるのがモアベターなのかと思ったけれど、車じゃなきゃ来ることできない立地なのよね。すごく徒歩圏内に欲しいお店なのでした。

そば処 しらいわ 埼玉県深谷市大字東方3307‐5

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