京都で行われるゲームイベント、ビットサミットのために上洛。イベント前日、半ばバッタリと関東在住のゲーム作家である友人と会いました。
友人「明日朝イチにビッサミ行っちゃって、新幹線に飛び乗って東京ゲームダンジョンとハシゴしようと思ったんですけど・・」
なんだ、ぼくもそのつもりですよ。お互い忙しいと言うか頭悪いと言うか。
友人「でもまだ京都らしいモノ食べてないんですよ。せめて朝メシくらい『京都〜っ！』みたいな感じの、何かないですかね」
泊まりは大宮の東横インだっけ。確かにビジネスホテルの朝メシでは京情緒もへったくれもないな・・よし分かった、朝になったら烏丸の東横イン前に集合だ。本物の京情緒あふれる朝食というモノを見せてやろう。
翌朝東横イン四条烏丸前で落ちあい出発。四条から仏光寺通を東へ、寺町通にぶつかったら下ってすぐにあります「SPICE GATE」さん。
友人「スパイスってことは・・カレー？や、山岡くん！いったい何を考えているんだね！京都らしい食事でカレー屋はないだろう！」
しかも隣がタイ古式マッサージだからね、何がなんだかわからんでしょう？でも今一番京都らしい朝食を食わせるのはここなんだ。さあ階段を登りなさい。
テーブル席に座って、はいメニュー。
友人「京風スパイス朝定食・・サバとみょうがの冷やし出汁カレー！？なんと！未知だけど京都っぽい風を感じる！」
そうでしょうとも。そしてひっくり返すと
友人「鶏キーマと魚介出汁のカレー！これまた未知なふいんきが」
冷たいサバカレーか温かい魚介カレーの二択だね。ぼくは前回冷たいのだったから今回はあったかい方。
友人「じゃあ冷たいサバに行きます」
おおむね10分で登場、鶏キーマと魚介出汁のカレー。あざやかあでやか京風カレーっ！うっかりご飯少なめコールをしてしまいました。後悔間違いなし。
インディアな器でなければ味噌汁としか思えませんが、たぶんカレーなんです。
友人「ただよってくる香りもインドカレー屋さんみたいにカリーカリーしてないですね」
でもホラ、チラッと鷹の爪も見えるしきっとカレーなんだよ。
ライスの皿は・・もうライスと言っていいのか、とにかくすごいお皿だ。
友人「コレはコレでカレーとして成立してません？」
そうだね、右下のキーマカレーだけでメシをペロリといけるのは間違いない。でもまだまだ段階があるのだ。こちらのカレーはアオサノリをカレー汁に浸すのでしたね。
ザバーっと入れて香りを抽出。その間に副菜たちでご飯をいただきますか。
友人「ご飯が・・きょ、京都だ・・！」
祇園北川半兵衛さんの煎茶で炊き上げたバスマティライスはアジアンな歯ごたえに京都の香り！モモとムネの合い挽きというサラッと軽いキーマカレー！朝の胃袋にサラサラと流れて、だんだん目と食欲が覚醒していく！
友人「ナスとかキノコとか、野菜が驚愕のウマさですな」
ギーで焼いたのかなんか知らんけど、この豊かな風味はなんでしょう。ふりかかるスパイスというかハーブも香り高くて、野菜とタマゴで朝から飲みたくなるよね。
友人「メニューにスパイスハイボールとか白ワインもありますよ。朝シャン12000円ってなんだ？」
シャンパンがボトルで来るのかな。試しに頼んでみる勇気はなかった。
バスマティライスとカレーを彩る副菜たちは左からニゲラの梅キクラゲ・りんごのアチャール・大根とカシミールチリの千枚漬け・小松菜のインド風お浸し・アサリとメースの佃煮・トマトと玉ねぎのカチュンバル・パリパリピーマン。
友人「カレー風味千枚漬けに佃煮・・信じられないほど京都だ・・」
見事に和印折衷、ガンガーの川床といった風情あふれる方々。正直タッパーに入れて持ち帰りたい。
頃はよし、出汁カレーも投下してスパイスの混沌へ〜！
冷やしサバカレーは冷たいぶぶ漬けのようでしたが、こちらはアオサと魚介で味噌汁感アップ。温かさもあるのでスパイシーねこまんまといったところでしょうか。
まちがいなくカレーなんだけどそうでもない、カレーとはなんなのだ？と雄山っぽい疑問すら湧いてきます。
そんな疑問をお持ちのあなたに。こちらのカシミールチリMixをどうぞ。
友人「おお、ふりかけた途端にインドになった！これはカレー、カレーですよ！」
アチャールとキーマと出汁カレーが混ざりに混ざったろころをシャバシャバガツガツやるべし！やるべし！
友人「混ぜれば混ぜるほどうまくなる〜！止まらない！」
ラッシーでほっと一息。う〜む、2回目でもビックリなスパイス体験だった・・サバとどっちがウマいかといえば両方だな。
友人「間違いなく京都でした。降参。これは京都に来るたび食べなくてはいけない予感」
食べたことないけど、お昼は鹿とか使ったまた一味違うカレーらしいからね。通わないと！
友人「ここに来るための宿は東横イン四条烏丸！おぼえた！」
さて、腹ごしらえも済んだので東京にトンボ返り。ゲームダンジョン会場で友人と再会してしまったのでした。
SPICE GATE 京都府京都市下京区恵美須之町546 しきさい寺町ビル 2F