【朝食編】和倉温泉 加賀屋の迎賓室「白韻」に泊まるのだ(七尾市・和倉温泉駅)

温泉に浸かって豪華な夕食でお酒を飲んでしまっても、寝床まで這って帰れるのが旅館のありがたいところ。部屋の冷蔵庫にあるハイボールなんか楽しんでいたら、いつの間にやら落ちていたようです。

目覚めたら見知らぬ天井だ。たぶんネット初公開、白韻の和室はこんな天井です。

部屋の檜風呂に浸かり、人をダメにするソファーであつ森を‥

おや呼び鈴だ。

「朝食のご準備ができました」

え、仲居さんのお迎え?もう?時計を見れば6時50分。朝食をお願いした時間のきっかり10分前だ。

朝からお茶を淹れてもらい、お茶請けの小梅でスカッと目を覚まします。朝刊を何種類も持ってきてくれたので北國新聞にしよう。旅先で読む地方紙は楽しいね。

仲居さん「ゆっくりお休みになられましたか?」

そりゃもう。エアウィーヴでしたっけ?きもちいいマットレスですねえ。なんだか腰が軽いようだ。

7時になったので、昨晩と同じ18階のお食事処に移動します。いや〜、バカみたいに良い天気だな。今日は帰るだけなのにもったいないね。

卓上はなんだかすごいことになっちゃっておりますが。

メインのお盆にメシと汁が来ればバッチリ朝メシが成り立ってしまう気もする。

まずはベジファースト、というか単純に朝イチのサラダはうまい。加賀屋ドレッシングでさらにうまい。

白メシ前に朝粥の登場です。大原社主が引くほどの朝粥好きとしてはメガネが曇るほど嬉しい。

中島菜入りの海苔佃煮、ゆかり塩、もちろん梅干し、その他の漬物や山菜まで、お粥のオトモは精強なメンバーが揃います。

朝飯前の朝粥とばかりにサッと平らげたところで、主役のご飯と味噌汁が登場しました。少しだけお願いしますと言ったら希望通りの量。味噌汁の具が鯛とはなんと豪勢な。そして当然のようにバカうまい。

朝から漬けの刺身、お揚げさんと菜っ葉、明太子とご飯のオトモも精鋭揃いなので配分に困るな。特に明太子がおいしすぎるんですが。

食後のメロンはわかるけど、となりのフタ付き器はなんだろ。まさかこいつまでご飯がススム君なんてことは‥

あった!炊き合わせなんて鉄板のオカズですよもう。しかしなんだ、この薄口醤油加減はグンマ人が逆立ちしても出せない味だなあ。

うまいので毎年おみやげに買ってしまう焼き海苔、そしてこっちのフタ付きは?

湯豆腐でした〜。出汁醤油とネギをふりかけて食べれば、朝からなんとも贅沢な気分になります。

タマゴはどうするか聞かれたので、迷わずだし巻きでお願いしました。ミディアムレアの焼きたてだし巻き!ほっかほっかでうまくてうまい!

仲居さん「今までは卓上でカレイの干物を焼いていたんですが、アレをやめまして」

あれ、あの固形燃料で焼くカレイ美味しかったのに。焼き魚はオミットということですか?

仲居さん「いえ、あります。厨房で焼くことで、朝からノドグロをお出しできるようになったんですよ」

でえ〜!白メシ残機がほんのひと口のところでヘビー級のオカズが出ちゃった!ぱりっぱりの皮目と大根おろしを口に放り込み、2・3度咀嚼したら残りのメシを‥ぐはふは、うんめえ〜!やはりニホン人はサカナとコメ駆動〜!

能登ミルクの飲むヨーグルトでごちそうさま。素晴らしい朝食でございました。

伝えておいたチェックアウト時間のこれまた10分前に荷物を取りに来てくれました。帰りの荷物を運んでくれる旅館って地味に珍しい。

いやはやお世話になりました。丁寧さと気さくさの完璧なコンビネーション、素晴らしい方に担当してもらえたなあ。おもてなしの極意を堪能しました。

姉妹館「あえの風」の女将と仲居さんが手を振って見送ってくれる中、後ろ髪を引かれながら帰ります‥が、わずか100mで停車、ケーキを買うんだケーキを!

加賀屋さんを出て10秒、やって来たのは「ル ミュゼ ドゥ アッシュ 和倉店」さん!

毎年母がケーキを数十個頼んでご迷惑をおかけしておりますので、2年くらい前からは前日の夕方に来店、「コレとコレとコレを数セット、明日の朝取りに来ます」と予約するようにしています。翌日持ち帰りのサービスはたぶん加賀屋さん系列の宿泊者限定‥いや、ウチ以外の人は頼まないよね。なんかすみません。

10月だったので店内はすっかりハロウィーンムードです。凝ったディスプレイを見てもモンスターハウスのゾンビリーチしか思い浮かばないパチカス老人会だけどな。どうですか母、無事受け取れました?

母「クーラーバッグ4つも渡されちゃったから運んで〜」

‥ケーキの箱が2つ入るクーラーバッグが4つ‥つまり8箱‥あの〜、今回の1箱っていくつ入りなんです?

母「5個だよ〜」

ごはしじゅうだから40個!また盛大にやらかしましたね。

このようにガッチガチに固定してくれるので、グンマまで車で持って帰ってもビクともしません。チーズケーキがクラシカルに見えますが、なんと青山椒が効いていて斬新な美味しさなんです。帰ったら食べよ。

以上、3回に渡る和倉温泉 加賀屋さんの宿泊記でした。

和倉温泉 加賀屋 石川県七尾市和倉町ヨ部80番地

ル ミュゼ ドゥ アッシュ 和倉店 石川県七尾市和倉町ワ65-1 辻口博啓美術館

白韻 部屋編

夕食編

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