京都の名刹で御朱印をいただいて、並べてニヤニヤしてみよう 三十三間堂・清水寺・東寺・鹿苑寺・晴明神社・萬福寺・平等院

絵師のKきゃわさんと来た京都、飲食以外は何をしていたかと言うと、お寺をめぐって御朱印をいただいていました。京都っぽいことこの上なしですね。

最初に訪れた三十三間堂。Kきゃわさんは修学旅行の思い出、私は宮武蔵の聖地巡礼気分というところ。せっかくだからと御朱印帳を買って御朱印をいただいたら、これがまあ、筆さばきの見事さたるや。見とれてしまったわけですよ。

Kきゃわ「すごかった〜!書いてくれる窓口が2つありましたが、違いとかあるんでしょうかね」

そうですね、ちょっと見比べてみましょうか。

左がKきゃわさんで右が私。うわー、同じ印章に同じ大悲殿・蓮華王院という文字なのに、並べてみるとこんなに違う!おもしろーい。

Kきゃわ「俺のを書いてくれた方、お坊さんだというのに筆の動きにエロみすら感じたんですよ。300円でライブ運筆、手癖から何から見せてくれるなんてっ!」

直接いただくとこんなに素晴らしい体験とは。転売で手に入れるとか何の意味もないですな。よし、これは他のお寺でもいただこうということで、のんびり京都のはずが御朱印巡礼となったのでありました。

京都は神社仏閣だらけ、どこに行こう・・そうだ、屋根のおめかしが終わったばかりの清水寺にしよう。

Kきゃわ「舞台から飛び降りるとか言いますが、ジャッキーさんならピョンと飛び降りかねないくらいの高さですね」

別アングルのために3回くらいは落ちてみせそうな絶妙な高さですね。うち1回は大怪我して最後のNG集行きでしょうが。やや、舞台の裏手の納経所で御朱印がいただけるみたいですよ。

左がKきゃわさんで右が私。ちなみに比較写真は全てKきゃわさんの撮影です。

Kきゃわ「大悲閣・清水寺!俺はシュッとした流れる筆運びで、特に細い字の時にエロみが出る方に当たってるんですが、お二人とも左手を添えないんですよね」

私はガッシリとしたタッチの方に連続で当たっていまして、そう言われると左手はしっかり御朱印帳をおさえていたな。

Kきゃわ「そういう傾向とか流派とかあるんですかね。おもろいわ〜、御朱印」

そして翌日、朝一から東寺にやってまいりました。身は高野、心は東寺に納めをく。真言マンとしては身が引き締まる思いです。

Kきゃわ「金堂の薬師さまも講堂の立体曼荼羅も最高ですわ。1日中いられる・・けど、大日如来さまがあまりに弟に似ているんでビビったわ〜」

うん、驚くほど似ていたね・・弥勒が顕現する前に、とっくに大日さまがいらしたのだな、サイタマに。

いただいたのは弘法大師の御朱印!他にも色々あるようですが、真言マンとしてはやはり大師さま!同行二人!

Kきゃわ「大師さまが肖像画でもれなく持ってる鈷杵、法力でなく物理で鬼を殺る気マンマンでかっこいいっすよね!そうだ、かっこいいといえば・・」

そうですね、私の御朱印・・右なんですけど、最初に梵字を書いた時のキレにビビビっと来た。かっこいいというか、もうとにかくえっちい。あんな筆運びを見せられたら煩悩がわきっぱなしだわっ!

Kきゃわ「細い字を書くときの筆なんかどエロでしたな!そうかと思えば俺のを書いてくれた方はすごいしっかりきっちり、正しい習字といった風で」

二人同時に書いてもらうのはいいですね。楽しいなんてもんじゃないぞ。

せっかく東寺に来たので観智院にも行きましょう。宮本武蔵の聖地めぐりな風もあるわね。もっとも京都のたいがいの場所は何かの聖地だけど。

Kきゃわ「武蔵さんが描いたって襖はやっぱすごい!竹の節の力強さとか獲物を狙いすぎの鷲とか、まだ悟ってない殺気バリバリのタケゾウさんが描いたに間違いないっすよ!」

運良く貸切状態で、虚空蔵菩薩さまもゆっくり拝観できました。さて、御朱印をいただきましょうか。

観智院には書き置きしかありませんが、東寺に行って「観智院のものをお願いします」と言えば書いていただけるということで東寺の食堂へ戻る。

先ほどと同じお二人なので、今度はお互い入れ替えてお願いした虚空蔵菩薩・観智院がこちら。

Kきゃわ「オーヤマさん、つまりさっきの俺のを書いてくれた人はやっぱり楷書の名人ですな。ホント一筆一筆丁寧に運んで、とめてはねて払って永字八法」

すんごい功夫ですよね。で、今回のKきゃわさんのは・・いや〜、覗き見しちゃったけどすごいわ〜。

Kきゃわ「画数が多いからたっぷり楽しめましたよ!鼻血出るかと思いましたわ。筆運びも字も完全にアートですよ!」

しかも全く墨継ぎしなかったような・・聖手書生にもほどがある。

お次は金閣寺!これでもかというほど修学旅行なコースで清々しいですね。

Kきゃわ「池に映る逆さ金閣とか足利義満公が手を洗った所とかお茶に使った泉とか、実は水がメインのお寺だったんですな」

こんこんと湧く泉の水でお茶を立てて夕暮れの金閣を見る・・足利さんたら贅沢すぎるな。

どこに御朱印所があるのかな?ああ、最後のお土産ゾーン近くにありました。やはり左Kきゃわ・右わたくし。

Kきゃわ「舎利殿・金閣寺!オーヤマさんの流れつつも形の決まったと俺のグーンとのびやかに展開しながら力強く締まる殿が好き」

お坊さんじゃなさそうな方も多いけど、求人の面接とかあるのかな。「ではこの字を書いてみてください」とかやるならすごく見たい。

まだまだ〜!ということで来たのは晴明神社です。あらゆるジャンルのヲタが絶対に無視できない神厨二スポット!やっと来ることができた〜。りんぴょうとうしゃ!

Kきゃわ「俺が二年近く前に来た時は腐でぎゅうぎゅうで、晴明氏の写真もロクに撮れなかったですよ」

あとで京都の方に聞いたところ、普段は静かだけど陰陽師系の映画やらテレビをやるとしばらくお祭り騒ぎになるそうです。

御朱印は書き置きのみでした。

Kきゃわ「オリジナル御朱印帳がとんでもなくかっこよかったですね」

晴明桔梗、ドーマンセーマンがフェルトっぽい生地にドーンと!3千円とお値段も立派だったけど、あと2センチまで手がのびたよね。

Kきゃわ「五芒星グッズの全てに手がのびかけてましたな」

ドーマンセーマンが手の甲にプリントされた白手袋があったらね、もうね、5組くらい買ったよね。嶋田久作〜!

そして翌日、宇治のパン屋さんに行ったところ、ガイドを引き受けてくれたMッサ君いわく「宇治に来たらまずは萬福寺です。行かない人は資本主義の豚」と。

そこまで言われては仕方ない、来てみたところ・・禅寺でありながらバリバリに中華、素晴らしいハイブリッド寺院だった!

Kきゃわ「まずいですわ、キョンシーのゲーム案件を抱えてるけど最高の資料しかない。まず普通に置いてある長椅子がジャッキーが武器に使うアレだし、この渡り廊下なんてキョンシー行列に映えることこの上ないでしょ」

しかも境内から御本尊まで何から何まで撮影ウェルカム・・なんですかこの懐の深さは。黄檗宗に改宗してしまう勢いですよ。

Mッサ「ここは修行が厳しいことでも有名なんですよ」

なぬっ、じゃあ真言マンでいいや。

こちらの御朱印所の方はお坊さんが一名。5種類あるうちから選べるということで、2つ一緒にお願いしてしまいました。お釈迦様を意味する大雄宝殿と、お釈迦様の向かいに鎮座しているという韋駄天を書いていただきました。御朱印帳をパタンとたためばちょうど向かいになっていい感じ。

Kきゃわ「今までで一番スピード感ある筆運びでしたな!書くのはあっという間ですが、仏様やお寺の説明がめっちゃ長いという両極端な方」

いや〜、バッチリつかまってしまいましたね!なお御朱印に三つ葉葵があるので驚いて調べたら、将軍家と密接な関係があるお寺でビックリしました。

宇治といえばで来たのは平等院鳳凰堂!あまり平等でないアングルからパシャリ。真正面はみなさん10円玉と一緒に写そうとがんばっていたした。

Mッサ「ここは建物はもちろんですけど、奥の展示館がすごいんです!雲中供養菩薩がもう、本当に天からお迎えが来たみたいで」

そうなんですか?ではお迎えの前に御朱印だけいただいておきましょう。

鳳凰堂阿弥陀如来がいただけるということなので、両方お願いしてしまいました。

Kきゃわ「なんだよなんだよ、もー!鳳凰の字のデザイン!阿弥陀如来の落ち着き!そして御朱印自体のデザインかっこよすぎかよ!対の鳳凰と梵字ですよ!」

阿弥陀如来の梵字印、ほ、欲しい・・!平等院さんのグッズ展開がなかなか不思議な方向に向かっていていい感じだったので、この印もぜひ出してください。

というわけで、御朱印がなぜ流行ったのか?の理由がバッチリ分かった上にまんまとハマってしまいました。そして・・やはり2人で同時にいただくと比べっこができて楽しすぎる!新しい楽しみを覚えてしまいましたよ・・

Kきゃわ「自由に移動できるようになったその日には、また御朱印巡りですな!奈良とか」

ほんとにもう、ねえ。疫病退散!

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