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友人と神保町あたりで飲もうかという話になりました。神保町か〜。カレーに天丼、海南鶏飯とランチは食べきれないほど思いつくけれど、夜飲んだことないなぁ。
まてよ‥
焼き鳥六段の人と飲む時用に目をつけておいた中に、たしか神保町のお店もあったような‥ああ、やっぱりそうだ。よし、予約、予約〜。
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神保町駅を出て、明大方面に向かって歩くこと3分くらいでたどり着きましたのは「とりのほまれ」さん。「さばきたて地鶏と和酒」ですよ!さばきたて!朝までコケーって鳴いていた‥かもしれない。
予約をした旨を伝えると、カウンター席に案内していただきました。その店員さんが大変な美女で‥うう、なんか胸が苦しい‥
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友人はとりあえずビールということですが、プレミアムモルツ生が280円?小さいのか?と思ったら普通サイズのタンブラーでビックリ。
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私は日本酒‥なになに?うきうきな春にふさわしい春の酒‥
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ワクワクな桜色の春酒もあるのか〜。
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こちらがレギュラー日本酒。やあ、梵が2種類あるじゃないの。
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飲みやすいお酒代表のまつもと守破離に飲みやすくない強烈なお酒代表の香取まで‥え〜い、とりあえず決まるかこんなもん!
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あっ、鍋島があった。「入手困難‥しかし!当店はいつでもあります!」と頼もしい。こちらの純米をいただきましょう。
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案内してくれた方とはまた違う、これまた卒倒してしまいそうに綺麗な方が九谷焼(!)の器に注いでくれます。
酒がうまくて店員さんが綺麗なのはなんて言いましたっけ。そう、天国!天国にかんぱ〜い。
やあ、杏里の歌‥80年代の懐メロがひたすら流れている不思議な天国!
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お通しは枝豆ですね。
店員さん「鶏のだしでゆでた枝豆です」
なんですって?そういうズルいことするの?ゆでかげんも味もバッチリなので、これだけで鍋島が終わってしまいそう。
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なのですぐ出る系のメニューをお願いしましょう。おすすめらしいささみの湯引きと
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京野菜の漬物、あとは友人の好物であるポテサラをお願いしましょう。
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はい、ささみの湯引き!新鮮さが命のささみ、これは見るからにさばきたて!ねっとりとまとわりつく食感とワサビでお酒が‥ぐう‥ここで鍋島が撃沈!
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春のお酒から千葉の甲子・香んばしにいきましょう。じゅわっとほんのり泡立つ爽やかな生酒です。
九谷焼だったりワイングラスだったり、お酒によって器が違うあたりも素敵。
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自家製地鶏のぽてとさらだはまるで里芋のようにねっとり。中にクニュクニュの鶏ブロック、上にプチプチな蕎麦の実とテクスチャーの多重奏です。面白いなあ。
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京野菜の漬物はたくあんのピリ辛&山椒風味にちょっと驚きましたが、口直しにピッタリ。
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前菜風の肴が揃ったところで、これまた千葉の個性的にもほどがあるお酒、香取・純米生酛精米90をいきましょう。
精米90、つまり普通の白米。磨かない米で醸したお酒はぬか漬けのような鮒寿司のような不思議な香り。口に含むと乳酸の酸っぱさ米の旨味がガツンと来る…つまりクセの爆弾!美味しいのか?と聞かれると、なんとすごく美味しいんですよ。大好き。
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友人はプレミアムみりんハイと攻めたお酒を頼んだようです。なんとみりんのハイボール!一口もらったらこれは甘い!まあね、みりんですもんね。なんとなく夏に合いそう。
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日本酒の種類もすごいけど、国産ウイスキーの種類もすごいんですよね。マルスにサンピースにイチローズモルト、そしてニッカの品揃えたるや‥
みりんハイボールといい、表の看板に「和酒」とあったのはそういうことか〜。
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いちおうジャンル的には焼き鳥屋さんになる‥と思うので、丹波地鶏 ぼんじり焼きをお願いしましょう。こちらの焼き鳥は全て串を打たないスタイルのようです。
皮と脂という鶏のウマい部位を1つにしてしまった反則部位!脂の香りの上品さは地鶏ならではです。究極のメニューの弱点を克服したぼんじり、うますぎる!
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強烈な香取の次はちょっと甘めのお酒にいきますか。福島のかすみロ万うすにごり生原酒をいただきましょう。
美しいラベルに美しいうすにごり。すごく甘くて口当たりが良すぎるのでなかなか危険なお酒です。なおろまんと読みます。
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友人も日本酒に切り替えたようで、福井の梵なんてうらやましいお酒を飲んでいますよ。いいなあ。
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酒も肴もうまいので止まらなくなってきた。生・焼きと来たので揚げものと、親のトリさんばかりいただくのもアレなのでタマゴをいただきましょうか。
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丹波地鶏の塩から揚げは肉がみっちり詰まった感じで頼もしい。元気に動き回った地鶏なのでしょう。ニンニクが効いた下味もいい感じでやはりお酒がすすむ‥
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ので、お次は和歌山の紀土・純米大吟醸でいきましょうか。これぞ吟醸酒!という華やかなフルーツ香がたまりません。
パカパカとお酒を飲んでいたら、美しい店員さん(店長さんかもしれん)がニコニコと近づいてきましたよ。卒倒したらどうするんだ。
店員さん「日本酒がお好きなんですね〜。メニューには載せてないんですけど、こんなお酒もありますのでよろしければ」
ふぉっ!?作(ざく)の見たことないヤツに、十四代の純米大吟醸‥!
店員さん「ちょっとお値段もしちゃうんですけど」
そりゃ〜するでしょうとも。
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でも十四代を飲んでみたいという友人が注文してしまいましたよ、山形が誇る銘酒、十四代純米大吟醸・酒未来!
味は‥分けてもらえなかったから知りません。気になるお値段は90mlで2000円。ネット通販で買うと一升で4万前後なので、もしかしてお店はほとんど儲けなし‥?それとも特殊ルートで手に入るのかしら?
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卵焼き 鶏だしあんかけは鶏の旨味たっぷりのツマミ仕様!ベースの鶏だしがウマいから料理がみんなウマいんだな〜。メニューに参鶏湯もあったけど、きっと素晴らしくウマいんだろうな‥
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あっ、そういえば美味しい鶏屋さんに来たら忘れてはいけない、鶏皮ポン酢!ポン酢を前面に押し出さない、皮のプリプリと旨味を楽しませるヤツだ‥うう、こんな素晴らしい皮を出されたらまた飲みたくなる。
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栃木のクラシック仙禽・無垢をいただきましょう。仕込み水と同じ水脈にある田んぼで作った米しか使わないという恐ろしい酒造です。
こちらの酒造のメイン、モダン仙禽は香り高く酸っぱい攻めたお酒ですが、クラシックはそこまで攻めない‥けどしっかりした酸味がある好みのお酒‥
あれ?もしかして私、乳酸バリバリとかの荒ぶるお酒が好きなのか。
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そしてせっかく置いてあるなら三重の神酒、作を飲まないわけにはいきますまい。作・穂乃智を願いま〜す。
甘くて軽やかで香り高い上に米の旨味がある、レーダーチャートにすればきれいな六角形を描くであろう完璧なバランスのお酒です。
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塩鶏そばとか鶏雑炊とかとんでもない文字が見えたのよね‥あの出汁ならどれもウマいよね‥でもシメの炭水化物は危険だしなぁ‥
ここはあえてアレだ、鶏スープの塩分と水分でシメたい心を騙す!やっぱりこのスープ、めっためたウマいのよ‥
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あまりにウマいので思わず焼酎を頼んでしまった!全くシメにならなかった!
でもここ、おいしくて高くなくて店員さんが綺麗で素晴らしすぎるなぁ‥どのくらい素晴らしかったかと言うと、もう次回の予約をしてあるのです。
とりのほまれ 東京都千代田区神田小川町3-16-3 杉野ビル 1F