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「そろそろ埼玉くらいならお昼食べてもいいんじゃないの?あそこの天ぷら食べたいんだけど」
おやいきなり母。とうとう我慢できなくなってきたようですね。なんだか県またぎもオッケーみたいですから行きますか(フライングで長野に行ったのは秘密)。
というわけで母が気に入りの埼玉の店、サイタマの秘境パート代表であるときがわ町にあります「とき庵」さんにやってまいりました。
母「ところで開いてるのかな」
だいたい大丈夫であろ〜とロクに確認もせず来てしまいましたが・・あら嬉しい、暖簾が下がっているじゃないですか。ちなみに大雨の日だったので写真は前回のものです。
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入店前に本日の天ぷらを確認しておかないといけませんね。新じゃがにかぶに・・えっ、ゆずの新芽?実じゃなくて芽なの?あれれ、これは食べてみなくてはいけない案件では。
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11時20分くらい、ちょうど開店だったようです。
店員さん「お座敷にどうぞ。雨だけど窓を開けてちゃってごめんなさいね。換気のためなんです」
入口には消毒液、席の利用は半分、玄関と窓はフルオープンとしっかり対策。真夏は暑そうだけど仕方ないですね。どうやら2ヶ月間お休みして6月より再開した模様です。開いててよかった。
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母「私は天ぷらともり蕎麦ね。頼んでね」
存じております。私もそれでといきたいが、一応他も見てみるか。辛み大根のおろしそばってウマそうなんだけど毎回頼まないんだよな。茶豆とか茗荷のかき揚げも食べてみたいからこれにしようかしら。
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焦がし葱と焦がし醤油の冷製鴨汁そば?なんですかこのパワーワードもりもりの新メニューは!鴨がそばしょって焦がし醤油をかぶって来ちゃうのかーうわー。
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よし、今日は鴨だ!すいませ〜ん、天もりと・・か、か・・って、天もり・・天もり二つでお願いします。
母「あれ、鴨じゃなかったの?」
いや〜、ゆずの新芽と新じゃがの天ぷらなんてまさに今だけまったなしじゃないですか・・鴨に天ぷらをつけられれば最高なんじゃが。
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これまた対策でお茶はセルフサービスになっていました。給茶器からほうじ茶をいただきましょう。
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最初のロットだったと見えて、あまり待たないうちに登場しました。その名も高き地山菜の天もり蕎麦!ふぁ〜、蕎麦もいいけど器もいいねえ。
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看板にも書いてある挽きぐるみの黒い蕎麦が売りのお店ですが、少し黒が薄くなった印象ですね。そして気持ち細くなったような?休業中にマイナーチェンジを施したのかしら。でもツヤツヤなお肌は以前のまま、非常においしそうです。
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薬味はネギとワサビ、オマケでそば豆腐がつくのが嬉しいわね。青織部にそば豆腐って合いすぎますよね。
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さて、とき庵さんといえば忘れてはならないのがこちら、地山菜の天ぷら!海なし県なのでエビなどいない、地のものだけのいさぎよさ!
初めてふら〜っと来て、人参とナスのウマさにノックアウトされたのは何年前だ?忘れた!
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まずは見た目が変わったそばをそのまんまひとすすりいただきましょう。ずずっと。
母「前もおいしかったけど、なんかおそばの風味が強くなっておいしくなった気がしない?」
しますします。風味も強くなったし、噛みしめて味わうタイプだったそばになめらかなのどごしまでプラスされたようだ。マイナーでなくフルモデルチェンジだった!
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醤油も甘味も主張が強い汁は風味豊かなそばに負けません。半分くらいつけると素晴らしいバランスです。うまい、うますぎる。
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さて、天ぷらも味わいますか。かぶの天ぷらってあまり聞きませんがどうなんだろ。ざくっとかじると・・うわ〜、ホクホクしてなんだかイモみたい。すごく美味しいじゃないか。ウチでもマネしたところで衣がびちゃびちゃになる未来しか見えない。
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大好きな山うどに甘すぎて困る人参と続いて、お次の葉っぱはなんじゃこれ?もしかして噂のゆずの新芽さんか。ははは、ただの葉っぱじゃないかとかじってびっくり、サックリ快い歯応えにふわっと香る・・ゆず!まさしくゆずだ!はぇ〜、ゆずって芽までゆず風味なのね。
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新じゃがは信じられないほどのじゃがいも味とほっこほこの食感で、この世の全フライドポテトがひれふすキングオブ揚げイモズ。
どの天ぷらもウマすぎる・・!他の蕎麦屋では天もりそばを頼んで半分近くの天ぷらをこちらによこす母ですが、あれれ、全部食べてしまった。
母「ここの天ぷらをあげるわけにはいかないよ。どれも美味しいよね〜」
山うど嫌いって言っていたような・・嫌いなものも食べさせてしまう恐ろしき天ぷらです。
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その後そばをいただいた後のお皿を見てください。スダレなしでお皿に直置きなのに一滴も水が残っていない!そばはみずみずしいのに水切りは完璧という素晴らしさ。最後まで汁が薄まらず、常に美味しい!
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その汁にネギを放りこんで、そば湯でほっこり。ああ〜、やっぱりそばってウマい!しわわせだなぁ。
母「もう県外に出ていいんだから、ここにはもっと頻繁に来ないとダメだよ」
そうですね、帰りにサイボクハムに寄ることもできますからね。賛成のはんたいのはんたいなのだ。
とき庵 埼玉県比企郡ときがわ町西平756-4