仁川で負けたらおいしいお寿司で反省会だ。もはやおなじみ、板宿の極上明石前握り! 鮓 ちかもち(須磨区・板宿駅)

阪神競馬場でコテンパンに負けました。反省会です。カタコトと電車に揺られて小一時間、板宿駅に到着。

はい、もはやおなじみの「鮓 ちかもち」さんです。カウンター9席の予約制、夜は6,600円と11,000円のコース。今回も11,000円の方でお願いしてあります。お寿司とお酒の分だけは財布に残しておいたのだ。

こんばんは〜と入店すると、カウンターの端っこ2席に案内されます。この席は御不浄に行きやすくてありがたいのよね。

コースだから注文するのは飲み物のみ。紀土を・・と言いかけて、秋田のまんさくの花があるじゃないか、そっちにしよう。

甘味があってなめらかな口当たりで、まるで秋田のお酒みたいなまんさくの花。秋田だもんな。

こちらのお店の繊細なツマミにぴったりの柔らかさ。片口3つ分くらいはコレでいこう。

明石名物・伝助穴子の湯引きでスタート。伝助とはウドの大木的な意味で、でっかい穴子は骨がジャマで役に立たないからそんな名前になってしまったそうです。ところが骨切りしたら非常にウマかったと。

冬来りなばセイコガニ。でも友人だけ、こちらにはなんだか大きなお皿が来たぞ。

カニと並ぶ冬の使者、白子の昆布焼きですか!もうカニが苦手と伝えなくても別のものにしてくれるようになりました。ありがたいなあ。

白子を板昆布に乗せて焼いて唐辛子をパラリ。白子だけで旨味のカタマリなのに香ばしさとグルタミン酸をブーストしてどうする気なんだ・・飲ませる気だな。その罠、ハマった。

ヤイトガツオの酒盗のせ。ヤイトガツオはスマガツオ、カツオ四天王でも最強・・!カツオの濃い旨味とマグロのもっちり感のいいとこどり!そこに酒盗までのせてしまったら、まんさくの花が消し飛ぶこと間違いなし。

熱々のホタテの茶碗蒸しで冷えた懐もポカポカに・・うう、朝イチでATM行かねば。

なんだか不思議な物体Xは、なんと海老芋とあん肝だそうです。ポックリとしたイモにフォアグラも裸足で逃げるというあん肝をつけながら食べる!こりゃ面白おいしい!

まだ握りでなく肴のうちですが、なんとメシが出た。あぶったキンキをくずしながらいただくと、まさに寿司というよりツマミです。3匙取れるとして4口は飲めるじゃないかありがたい。

蒸しアワビはゆずの香りを乗せて。生蒸し焼き干し、あらゆるスタイルで表情を変えるアワビ好きだアワビ。

ガリが置かれまして握りのスタート!いきなり明石総大将、タイ!一応旬はあるけれど、なんだかんだほぼ一年中美味しいのは偉大だよね。

ケンサキイカのねっとりと下にまとわりつく甘味は白眉。細かく入った包丁に染みる煮切りも美味しいなあ。

まんさくで押し切ろうかと思ったけど、そういえば飲んだことなかった奈良の篠峯にチェンジ!ジュワっと泡立つような勢いでフレッシュ、こいつは炙りに合いそうだ。

なんて言っていたら太刀魚の炙りが登場、やったぜ!ぽっくりぷっくり、火を入れてこそウマいよ太刀魚。

見た目も味も大好きだよシマアジ。粒を感じるシャリと絡みあって、これぞ寿司って感じで大感激です。

今年は閖上産が沈黙しているらしく、国産の赤貝といえば兵庫産になるらしいです。ありがたく拝むようにいただきましょう。

この白身は何だったかなとメモを見たら「白身なんだっけ」と書いてある。はい、メモの意味ありませんね。透けて見える青いモノの正体くらい書いておきなさいよ自分。

穴子の白焼きは手渡しで。いや〜、穴子はもちろんですが、お寿司屋さんの海苔って本当に美味しいですよね。実はワサビの効いた鉄火巻きとカッパ巻きだけで幸せになれます。

赤貝と並んで今年の鬼門らしいウニがお猪口で登場。日本酒に合う番付でホヤと並ぶ横綱と勝手に思っています。そして当たり外れの激しさでも横綱だ。このウニはもちろん大当たりの大横綱!いつにも増してお酒が進んでしまう。

有無を言わさぬ寿司の横綱、本マグロのトロが土俵入りです。なんとも言いようのない圧倒的ウマさ!この日下開山!

サワラの刺身は好物ですが、握りはちょっと珍しくて嬉しいじゃないですか。ただでさえ強いサワラの甘味が酢飯でさらに引き立つ!

フォトジェニックといえば車海老の大先生。なんとおめでたい色彩でしょう。だからってカップヌードルに入れようと思いついた安藤百福さん、すごいなあ。

実は友人が胃を痛めて、握りを折りに詰めていただいていました。

様子を見ていた女将さんが「赤出汁お召し上がりになります?」とありがたい申し出。味噌汁で胃が休まらない日本人はいないというわけで、友人はHP・MP共に回復した模様です。ありがとうございます。

ぼくはどうにも元気なので、ラストの蒸し穴子までおいしくいただきましたとも。

明石前のサカナをツマミと握りでおいしく、体調が優れないと見るや折りに詰めてくれて赤出汁を・・味もホスピタリティも無双でどうするんだ。

もちろん次回の予約も入れました。しっかり数えてはいませんが、たぶんお店を知ってからほぼ毎月の皆勤賞です。あれ、もう一年ちょっと経つのだなあ。

そしてこの日のぼくは元気が過ぎまして、この後に軽くやらかしました。以下次回。

鮓 ちかもち 兵庫県神戸市須磨区平田町1-1-20 谷崎ビル 1F

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