部屋付きの露天風呂でクニャクニャにとろけまして、夕食の時間となりました。お食事処の個室に案内していただきます。
前菜と固形燃料鍋の準備はバッチリ。右上の黒いプレートには「カニ」と書いてありました。予約の時に伝えたアレルギーの品ですね。安心だ。
お酒の注文は口頭でもスマホでもOKだそうなので、最初の一杯は直接お願いしてしまいましょう。山形の佳醸が揃うところで、初孫の魔斬を願いま〜す。
ありゃ、宿のオリジナル日本酒や温海地区限定の摩耶姫なんてお酒もあったのか。こっちでもよかったね。
でも夏だからね、まずはスカッと斬れる魔斬でヨシ!
箸袋の説明を読んでビックリ、かの名曲「雪の降る街を」はこちらの宿で誕生したのですか!エスパー魔美でパパが盛大に歌っていた記憶がある。
でもすみません、お酒も届いてしまったので歌より団子です。もずくやバイ貝といった鉄板のツマミが並ぶ前菜。おや、右上は胡麻豆腐ではなく枝豆豆腐ですか。すごく豆の味がして‥もっと大きいのください。
冷静スープといえばヴィシソワーズ、と思っていたらとうもろこしだった。豆腐に続いてこの上もなく夏ですね。イイデスネ。
本来はカニの茶碗蒸しのところ、白身魚の茶碗蒸しに変更してくれました。
茶碗蒸しというには玉子少なめ、蒸し魚といった風で変わっている。魚の味はバッチリ楽しめるのでアリ寄りのアリです。
大将格の山形牛しゃぶしゃぶに火をつけるとしましょう。豆腐の焼印がかっこいいじゃないか。同じく山形の有名旅館である古窯さんの写真で見たことある‥そうか、同じ系列でしたね。
山形牛とはいえワギューワギューした霜降りではありません。海原の雄ちゃんが好きなタイプだね。
出汁が熱くなったようなので、しゃぶっと行きますかーッ!
おお、一般的なしゃぶしゃぶ肉より厚みがあるのでじっくり低温調理。いよいよ雄ちゃん好みじゃないの。
おなじみポン酢とゴマのタレがあるので、初手ポン酢。むぎゅっとした噛み心地がいいね。赤身のおいしさもたっぷりだ。やはりしゃぶしゃぶでもすき焼き用くらいの厚みがあるとおいしいね。
おひとりさまでも舟盛りが出て少しビックリ。カンパチ・マグロ・甘エビ・サザエ。マグロなんて見るからに美味しい子じゃありませんか。
サザエとか素晴らしい貝を見るとブチ上がる海無し県民です。ウヒョーとか奇声を発するところだったけど個室だから安心。
凌ぎはだだちゃ豆うどん。冷たい出汁が舌のお酒を洗ってくれる。枝豆風味がしっかり出て面白いうどんだなあ。
夏の限定酒も少しいただいてみましょうか。やや、山形の四つの酒造が共同で出している山川光男があるじゃないか。2024 なつは全量純米大吟醸という、ちょっと無茶な挑戦を続ける楯乃川酒造さんが古代米で醸したお酒だそうです。そんなの飲みます。
炊き合わせのかわりに枝豆まんじゅう!だだちゃ推すねえ〜!夏の山形は枝豆と見つけたり、なのか?
うわ〜、枝豆を直接食べているかのように香るよ。コレうまいね!推しだけに、山形の枝豆はパワーが違うようだ。いっそのこと茹でた枝豆をドーンと出してくれちゃってくれてもいいのですよ。
お食事は庄内が誇るつや姫と田舎みそ仕立ての汁。みそ汁うめえ。つや姫もうめえ。山形の道路沿いにはつや姫の看板がたくさんですが、納得のおいしさです。
香の物で芋など飲んでみたのですが、梅が甘くてちょっとビックリ。そういうもんなの?
デザートは萬国屋さんオリジナルの藻塩キャラメルプリンとほうじ茶です。
あっ‥‥なんだこのプリン、キャラメルのほろ苦とトロリとしたプリンのコンビネーションがものすごい。100人に与えたら98人が笑顔になってしまうかもしれん。もしかしたら献立の中で一番うまい?
山形県産の食材を温泉旅館らしい料理でたっぷり楽しませていただきました。特に枝豆とプリンのうまさにビックリだ。
温泉旅館風にありがちな、こんなの食べ切れるか!ってほどの量でもないのがいいですね。でもしっかり満腹、自販機コーナーのいも煮カレーまでは届きませんでした。さて、もう一発部屋の風呂を楽しんでから寝るとしましょう。
あつみ温泉 萬国屋 山形県鶴岡市湯温海丁1