11月下旬、京都に来ました。もっとも紅葉シーズン真っ只中なので観光は無理ゲー。メシだけ食べる2泊3日です。
着いた日の夕食は、西洞院通と蛸薬師通が交差したあたりにあります「みくり 桑」さん。ランチのレアアジフライでビックリ、ディナーのコースでさらにビックリしたフライ割烹のお店です。
京都の友人に自慢したところ「話だけでなく食わせろ」となりまして予約した次第。
こんな道とも思えない路地の一番奥にあります。歩道に出ている看板を見逃さないようにしましょう。
靴を脱いで上がり、カウンター席のカド二席に案内していただきました。
アラカルトもあるらしいですが、夜のメニューの基本はおまかせコース。料理だけで11,000円、飲み物つき15,500円だったかな?レアな日本酒やワインがほぼ飲み放題なので、飲み物つきを強くオススメします。
まずは新潟の鶴齢なんてシュッとしたお酒で喉を開くのだ。
美しい先付にうなる胃袋、止まらぬヨダレ。
ナメコと春菊のおひたし・ポテサラコロッケ・揚げ銀杏・ホタテ時雨・さつまいも甘煮・赤海老沖漬け・鮭白子。
チラリとフライ割烹らしさを匂わせながらの珍味佳肴。一杯で済むはずはない。
鳥海山よりの使者、杉勇 特別純米 辛口。
+10と圧倒的日本酒度ですが案外おだやか。でも後味の切れっぷりはやはり+10なんだな。これは刺身とかうまそうだなあ。
そんなタイミングで料理はお造り。完璧だ。
ガラスの小鉢はアジ、そして赤い魚はマグロ軍団で最もレアなコシナガマグロ!
小ぶりのマグロらしいですが、冬場の脂乗りはクロやインドに引けをとりません。しかも風味はヨコワみたいに澄んでいる。素晴らしいなあ。
呉の寶劔 八反錦 純米吟醸。吟醸香控えめでまろやか、あらゆる料理と仲良しな感じ。
イクラ茶碗蒸し。豪華かつプリン体極少のありがたいご馳走です。イクラ大好きな友人は悶えておりました。
フライ割烹の必殺技、レアアジフライの登場だ!活きが良すぎる食感は生のソレで、ほんのわずか火を入れて旨味を活性化とは‥なんということでしょう。
特注のパン粉とブレンド油による衣はフワリと軽い。オリエンタルな香りの自家製ウスターソースが染みるとお酒を呼ぶし、ご飯も恋しくなるんだなあ。
意外と見ない気がする大阪のお酒、秋鹿 純米吟醸 秋出し。少なくともこの子は限定五千本なので見るわきゃありません。
前回開けた気がするのでガスが抜けたかな?フレッシュな感じは減ったけど、口当たりが丸くなって甘味がアップした気がする。うん、うまい。
フォアグラよりうまいかもしれないアンキモだっ!あの時は士郎さんらしくもなく旬をハズしていましたが、こちらは間違いなく旬も旬。大いにお太りになっておられます。
アンキモからのシイタケの肉詰めなんて、フライ割烹だからこその温冷自在の構え。立派なシイタケだなあ。なんて豊かな旨味だ。
あの辺の焼酎がかわええわね‥後で覚えていたら頼もう(忘れた)。
大根と‥アワビとカニのおでん?なんですそんな前代未聞な。さすが大根、カニ風味をこれでもかと吸い込んで‥もはやカニです。
元アレルギーだったので普段は控えていますが、いざ食べちゃうとうまいんだよな〜、カニ。松葉ガニとか一杯まるまる食べてみたいなあ‥なんかあったらお店に悪いからやらないけど。
メインの波動を感じたので赤いところをいただきましょう。銘柄は忘れましたが、マキコレワインの面白いところをうまいこと選んでくれます。
フライ割烹奥義、京丹波産豚肉のヘレカツ来たーー!ローズピンクの肉は刺身のようなもっちり食感。淡白なはずのヘレなのに、なんて赤身の旨味が濃いのだ。なんと豚の香りが高いのだ。
自家製とんかつソースも和洋折衷の旨味で、ミディアムボディの赤ワインと仲良しさん。そしてやっぱりご飯にも合うだろうな。う〜ん、ランチの定食でも食べたいね。
シメは自家製ちりめん山椒のチャーハンです。ピリリからのスーっと香る山椒がオリエンタルスパイシー。こ、これは‥
ビールが恋しくなっちゃう味ですね。ラストオーダーは過ぎていましたがご厚意でいただきました。
そこそこ品数があるのに一つ一つの量も多め。特にお造りなんてたっぷりと楽しむことができました。このお腹にズシンと来るボリューム感こそフライ割烹。しかもお酒をこれでもかと楽しめるとは‥
もちろん次回の予約も入れてしまったのは言うまでもありません。なんと一月一日です。お正月特別コース、何が出るかな?
みくり 桑 京都府京都市中京区西洞院通り六角下がる池須町419-6