時はさかのぼり、梅雨入り前後の話です。
雨が降りそうで降らない、でもしっかり湿度は高くてとにかく蒸し暑い。こんな時はスカッとさわやか冷やしたぬきか、ビシッと刺激のインドカレーあたりが欲しくなります。
冷やしたぬきは始まっているかビミョい時期だし、インドカレーはデカいナンとライスが両方出ちゃう店が多くて、ランチ的にはボリューム過多なんだよな。
スパイスを楽しみつつ腹八分九分でおいしく帰ることができるお店か・・やはりあそこになるのかな。
やって来たのはリトルブラジル、実はペルーやインドネパール料理店もホイホイあるメルティングポット邑楽郡大泉町。その中でも老舗となる「インド料理 ヒマラヤン」さんです。
この場所に移転してから何年経つのだろう。移転前は持ち帰りでよく利用しまして、ぼくの中でインドカレーの基準となっています。
ランチメニューはいかにもインド料理店といった構成でしょう？マトンカレーランチをくださいと口走ってしまいそうですが、その前にひっくり返してみましょう。
裏面は一転、全くいかにもでない、インド料理店なのかもよくわからない不思議メニューに早変わり！ミニカレーつきの焼きそばセットやナンつきのカレーうどんセットなど、和印折衷ダブル炭水化物でもなんでも来いのバーリトゥード。
前回はスパイシーマハラジャスパゲッティー、正体はタンドリーチキン入りナポリタンという混沌の極みみたい（だが激ウマ）なモノをいただきましたので、今回は少し普通寄りかもしれないキーマカレーパスタセットをお願いしてみましょう。
さあ来ました、キーマカレーパスタ！パッと見ではミートソースに見えますが、ぱらりとかかった細ネギとまぎれもないカレーの香りに不穏を感じます。
単品でなくセットでお願いしたのは、こちらのお店はスープがべらぼうにウマいから。前回は特濃チキンで今回は極上ラサム。トマトとタマネギの旨味が詰まったところにスパイスが加えられ、胃が動き出すことこの上なし。朝食がコレ一杯と食パン一枚と、
オレンジ色の謎ドレッシングかかかったサラダ大盛りだったら幸せな一日が確定するんじゃないだろうか。
とは言ってもメインはパスタなんである。粉チーズとタバスコも一緒に持ってきてくれたということは、そういうことですね。
味も見ないうちからバッサバッサと振りかけろ〜うわ〜。
ぐるぐる巻き取って食べれば、まさしくスパカレーっ！本格インドカレーの風味、パスタの茹で加減、カレー将軍・鼻田香作が作ったスパカレーの実写版来たコレ！
スープがウマいってことはカレーもウマいワケで、そんなキーマカレーをパスタにかけちゃったら天国行きは間違いないワケで。
辛さ控えめで旨味マシマシだから本当に誰でも美味しい味だ。辛いのが好きな人はタバスコを振ろう。タバスコの辛味酸味塩味の完成度ってすごいよね。
添付のオニオンピクルスも爽やかな辛味を添えてくれます。タバスコとピクルスで辛さが少しオーバーした場合はフルーツヨーグルトで鎮火をどうぞ。
夢中になってクルクル巻いた後はラッシーでひといき。予定通り、巨大ナンとライスをやっつけた後のような胃部膨満感はゼロ。心地よい満腹感です。
マハラジャスパゲッティーとかコレとか、インディアンパスタもっと流行ってくれないかな〜。でもインド料理ってデカいナンが人気の理由の一つだもんね、ダメかなあ。
ヒマラヤン 群馬県邑楽郡大泉町古氷110-8