松茸だ!サワラだ!ひやおろしだ!9月らしく天高く馬肥えてしまう佳肴だ! 佳肴 岡もと(下京区・清水五条駅)

9月の末くらい、今年何度目かもわからない京都。目的はただ一つ、もはや「いつもの」と言っていい「佳肴 岡もと」さんで美味しいモノ祭りを行うためです。ウチのマックさんも「佳肴」を一発変換してくれるようになりました。

ちょっと早く着いちゃったので窓を見ていたら、大将がまさに着替えていた。ちょっと待ってってジェスチャーしている。はいはい、待ちます待ちます。

さあ6時だ、開店だ。とりあえずビール・・なんてワケはなく、三重の寒紅梅・AKI酒でスタートです。

まずは温かいものということで、なんと生落花生のおかいさん。塩だけ味付けにのしウニと山椒オイルが風味を添えます。

友人「やっぱり岡もとさんの一皿目は一生食べ続けられる・・」

ただでさえポリポリと食べ続けてしまう落花生が、まさかお粥になってスルスル流れてくるんだからね・・もう止まらんね・・

淡路のハモに松茸とスダチのあん新銀杏までのっちゃってどこまで秋なんだ。

かかっている「あん」がすごい。松茸とスダチの風味が際立ちすぎだ。秋の太ったハモを爽やかに食べさせてくれて、もう泣きそう。

他のお客さんに勧めているお酒に雨後の月が見えた。ください。ひやおろしとは秋だなあ。マスカットみたいな後味がいいですねえ。

煮物椀が登場です。今日は何かな。ライブ調理だからちょっと見えていたけど。

友人「お椀のフタに霧を吹くのはなんで?」

詳細は誰も知らないけど、おもてなしの心らしいですよ。

明石の一本釣りサワラを寝かせたものに粟麩とスダチ。魚編に春と書いて鰆だけど、秋でもしっかり太ってああ美味しい。サワラで飲めて吸い地で飲めて粟麩で飲めてどうすんのコレ。

おや、お酒が減って困っているところで花邑が見えました。ください。

大将「珍しく女子ウケなお酒にいきますね」

そんないつも黄色くてヒネたようなお酒を飲んでいるみたいに・・まあそうなんですけど。最近とあるお店で飲みまして、思わずハマったんです。飲みやすい系もいいもんだ。

友人「え、じゃあこっちにもください・・これお酒?イチゴだイチゴ!おいしい!」

お造りに当たるのは瀬戸内のマナガツオの炙りに辛味大根。マナガツオって好きだけど、関東では西京焼きくらいしか見ないので炙りは嬉しい。辛味大根もいかにも京都じゃありませんか。マナガツオの脂にピッタリの素晴らしい薬味だなあ。

オマケでついてくるワサビは別に確保しておいて、料理の合間にちょっとなめる作戦でいきましょう。

ここから次々と小皿が出る八寸のスタート。真の佳肴タイムです。

友人「あっ、鰯の辛煮だ。お酒が進んで困るやつ。大好き」

大将「そういうこと言う?じゃあ大きいのあげる、はい」

あっ、ズルい!5時間煮るという鰯は骨などないようにほどけて、旨味酸味が広がります。さ、酒ぇ!

ハモの卵に丹波黒豆、上にのるのは新梅干し

友人「また一生食べられる系の優しいのが来た」

しかもひとなめごとに酒が必要になるというね。佳肴、佳肴。

佳肴はだいたいオカズにも好適なんですよね。よし、コメを感じるお酒を・・島根のヤマサン正宗にご登場願いましょう。

オカズどころかメシつきのものが出た。直接手渡してもらったのは、自家製の塩筋子に明石の海苔!うぉお、塩筋子だいすき!やった〜!

泣いて喜ぶ分厚い蒸しアワビ肝醤油でさらに目の幅涙。アワビの枕は白芋茎だそうで、クニクニとシャキシャキの対比が面白い。

なんか中汲みあります?と極めて雑な注文をしたら滋賀の不老泉が出た!山廃特別純米無濾過生原酒の中汲みという全乗せ盛り盛り!

山廃だけど酸味やヒネ香控えめ、生のフレッシュさにコメのうまさよ。いいお酒だなあ。

力強くて切れるお酒をなめていると、どこかで嗅いだような濃厚な香りが・・グラグラと煮たつスッポンスープの登場だ!不意打ちだ、こいつは嬉しい不意打ちだ!

シンプルなスープでグラグラ煮立たせる!濃厚な旨味のエキスに陶然タリ。ぼくはいま・・京都でスッポンを食べているのだなあ・・

そろそろシメモードに移行ということで、薩摩維新をロックでお願いしましょう。

鯖寿司は塩だけで漬けた柴漬けに醤油漬けのシソ、もう一つには山椒の実が入ります。鯖寿司を一本持ち帰りたいと毎度思いますが、柴漬けも持ち帰っておにぎりのオトモにしたいわね。

去勢鶏シャポーンのコンソメにフカヒレと玄米麺。シメのひと口麺がこんなゼイタクでいいのでしょうか。

甘いものは岡山の桃をを炊いたものとブドウです。こんな甘ウマいものをいただくと、食後酒じゃないけどなんか甘いお酒が欲しくなる。

大将「今日は珍しいことばかり言いますね。オッケーです」

キウィ酒とライチ酒が出てきた!こんなのもあるのね。ぼくはキウィ、友人はライチをいただきました。つぶつぶまで入って、アルコールはどこ?というくらいキウィそのもの!たまにはこういうお酒もいいもんですね。

目の前で蒸し上げる芥子の実まんじゅう、アンコは丹波大納言。おいしい肴でたっぷり日本酒をいただいた後に、ホカホカのまんじゅうとお茶。至福だなあ。

こちらに初めて来たのは昨年の10月だったかな?では一周年を記念して10月に予約を・・入れました。もう行きました。またそのうち記事にします。

佳肴 岡もと 京都府京都市東山区常盤町470-4

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。