サービス定食が10種、なんとカキフライ定食まで600円のおそば屋さん!そんなお店に来てまで鴨南蛮を食べているのは誰ですか? 辻九(熊谷市・籠原駅)

JR不遇のグンマ南部。新幹線に乗る際の選択肢は、熊谷駅または籠原駅から上野東京ラインに乗ることになります。ぼくは駐車場や帰りの買い物の都合上、籠原派です。

さて1月の某日。関西から籠原に帰ってきたのが11時半とちょうどお昼どき。駅前のとんかつ屋さんがカキを揚げてくれそうな季節だな〜。カキフライ、正義の味方、カキフライ。

・・まてよ・・

籠原駅から車で数分の「辻九」さんは手打ちそばが自慢のお店だけど定食も豊富で、しかも税込600円だったはず。たしかカキフライの文字も見たよな。

このご時世に600円のカキフライ定食ってどんなもんか見てみたいので、今日はそっちにしてみよう。

到着したのは11時40分くらい。店内はなかなかの盛況で、お店の奥にあるカウンターみたいなテーブルに案内していただきました。普段あまり使われていない感じで、もしかしてレアな席なのか。

うどん・そばを食べるつもりはないけど、メニューくらいはナナメに見ておくか。もうひと声寒ければ鍋やきに引っかかるところですが。

ほ〜ら、定食は全て税込600円。しかし不思議だ。カツ丼定食が600円なのに、玉子丼と親子丼は単品で900円。ミックス天丼定食は600円で、単品の天丼は1,700円・・天丼はエビのサイズとかが違うのだろうけど、玉子丼とカツ丼のポジションはどう考えても逆だよな・・

あったあった、カキフライ定食!やっぱり600円だ。しかもこれら10種の定食は300円でミニうどんが追加できるという大盤振舞い。こちらの「定食」はランチとかに当たるサービスメニューなのでしょう。

ナイスな急須でお茶とお冷やを持ってきてくれたところで注文だ。カ・・

かも南ばんそばでお願いします。

えっ、今なんて言った?今日はカキフライって・・サービスメニューって・・鴨南蛮って1,500円のセレブメニューよ?ああもう、そば屋さんに座ると反射で鴨メニューを注文してしまうんだよな。

注文するやいなや、サッと出てきた2つの小鉢はミニサラダミニ里芋フライ。小芋をまるっとフライにしているのですね。カキフライ気分のフライ部分を救えた、良かった。

追って登場のかも南ばん!カモネギコンビだけでなくワカメに刻み揚げに、表面を埋め尽くす具材でそばの姿は全く見えません。この鴨の量にはセレブ価格も納得。

よっこらしょとひっぱり出したそばはいかにも手打ち、はじっこであろう幅広くんもいる。

冷たいそばは均一で滑りこんでくるようなのが好きですが、熱いそばは多少太い細いがある方が食感いろいろで面白い気がします。つまり好みのタイプだ。

かも汁せいろにも油揚げが入っていたよな。こちらは鴨と油揚げのWアブラで旨味を底上げするスタイルなのですね。

う〜ん、うまい。本枯れ節とか難しいことは知らんけど、とにかくうまくて腹が満ちる実質本位なそばと汁。ふ〜落ち着く。

あれ、青モノはワカメだけでなく海苔もいらっしゃる?アブラもダブルなら磯の香りもダブルか!贅沢じゃのう。

熱い汁にだんだんふやけて透明感を増してくるそば。そう、この美味しさ複合の汁をばっちり吸い込んでいるということだ!

この辺で薬味投入の味変タイムといきましょうか。小ネギに生姜にすりごまと揃っております。どれをどれだけ使うかな。

え〜い、全部入れてしまえ!おしゃおしゃ〜!

生姜がめちゃくちゃ良い仕事をするなあ。鴨とそばは少々カラダを冷やす食材だから、温性のネギと生姜が沁みるわけですか。

アチチ、ズルル、グビリと結局汁まで全部平らげてしまった。だってうまいんだもの。ふわ〜暑い、脳天から汗が出る!メガネがくもる!

次こそカキフライ定食の検証をとか思いつつ、熱い汁のウマさに「カ・・カレー南蛮」とか口走ってしまう気がしてならないのでした(そして大汗)。

辻九 埼玉県熊谷市別府3-113

かも汁せいろ

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