京都で春爛漫な美酒佳肴!季節ごと、なんなら月ごとに訪れたい酒徒垂涎のお店がこちらです 佳肴 岡もと(東山区・清水五条駅)

鴨汁そばと浮世絵を楽しみ、ホテルにチェックインして一息。3時前に起きたので思わず寝てしまいそう・・いやいや、本日は夕食のために京都に来たのですからね、誰も寝てはならぬ。

京都の友人と待ち合わせ、最寄りらしい最寄り駅がないお店なのでタクシーで向かいます。

東大路の馬町交差点の方と言えば近くまで着きますが、今どきはアプリからタクシーのナビに目的地をピン留めできるのね。便利になったものだ。

到着したのは、あの本の星もお持ちである「佳肴 岡もと」さん。今回で3回目だったかな?15000円(と思う)のおすすめコースだけ、その時ごとに最高の肴と酒を楽しませてくれます。

6時ちょっと過ぎくらいに入店したところ、8席のカウンターは我々を残してほぼ満席。みなさん6時スタート予定でしたのね、すみません。

腰掛ければまずはお酒を聞かれます。シュッとして旨味のあるお酒という極めて雑なお願いで出てきたのは福岡の白糸。ラベル読めんけど。

シュッとして、うめえ〜!こちらのお店、ざっくりしたお酒のリクエストに対してもバッチリしっかり答えてくれちゃうのです。

(友人撮影)

友人の一杯目は長野のガットリベロというお酒だそうで、なんとかわええ。ミニお猪口で出してくれました。

まずは温かいものからと出てきたのは四角いかっこいい器・・器なのか?話を聞くと花器だけど料理に使えそうだと買ってみたそうです。いつ何時でも料理のことを考えているのね。

フタをスライドさせて開けたら「淡路島の新玉ねぎのおかゆ」ですって。つくしがのって春だなあ。山椒がふわっと香る玉ねぎペースト、なんて美味しいとうっとりしているところでトラフグ白子がこんにちは。最初からなんてモノが!

友人「いきなり人生で一番おいしい・・!行きててよかった・・!一生食べれる」

大きなボタンエビ入ったということで、デーンと登場!太刀持ちに露払いは白魚の酒蒸しホタルイカと全力で春!黄身酢がまた素晴らしい塩梅でどうしましょう。

友人「ちっちゃいビールを頼もうとしたけど出番なしかも」

どうしても日本酒になってしまうよなあ。次は・・

他の人へのオススメの中に大信州のラベルが見えた。大好物だ、ソレ願いま〜す。

スッキリ飲みやすくて旨味もあるということで、友人は長崎のよこやま。

桑名の天然はまぐりのお椀には菜の花まで入ってまさしく春爛漫。ありゃ、フタの裏まで貝の絵だ。

ハマ吸いとかそういう次元でない滋味。大きな大きなハマグリは食べやすいよう包丁が入っているし。ああ、花満開!確変、確変〜。

3日寝かせた明石のアイナメの造りに新海苔の餡。そうか、大型のアイナメは寝かせた方が旨味が出るのか・・!香り高い新海苔で風味がさらに倍!

友人「えへへへ」

とうとう言葉を失いはじめた。

岡もと流八寸の鰯の辛煮は酸っぱくてカツオとイワシの旨味が効いて・・佳肴〜!

友人「あの〜、これからのオススメのお酒はどんなのがあります?」

この辺かな〜とドンドンドン、三本ほど置かれます。

友人「これ〜!」

(友人撮影)

三重の寒紅梅さんのHARU酒・・まあ、お酒まで春!そして友人は大のうさぎ好きでしたね。こりゃいいや。

小鉢で出たのは北海道の和田ごぼうとアラメ。山椒の粒がのります。洗練されすぎのおばんざいというところ。ごぼうがこんなに甘いってどういうことよ、和田農場〜。

無濾過生のお酒をくださいとこれまた雑なお願いをすると、越前岬の限定無濾過を出してくれました。ホントになんでもあるなあ。上品な酸味であらゆる肴がウマくなること必至。

そこで出たのがのれそれと鬼おろしにマス子。おいおい、こんなの越前岬が注いだそばから蒸発しちゃうよ。

長崎の天然まぐろを目の前で包丁で叩き、いぶりがっこと共に明石の海苔で巻く!トロたくの抜きとでも言うのかしら。直接手渡ししてくれてで、ライブ感どころの話じゃありません。

友人「・・あかん、おいしすぎる、死ぬんか?死ぬんか?」

焼き物は徳島の白甘鯛・島らっきょうと落花生の餡かけ。白甘鯛の旨味に島らっきょうの香りに落花生の食感・・担担麺じゃあるまいし、こんな組み合わせをどう思いつくの?

この辺で山口のお酒が飲みたいと言ったら五橋のあらばしりですって。あらばしりらしく華やかだけど、荒さはなくむしろ上品。こりゃすごいお酒だ。獺祭先生はもちろんのこと、雁木やら大嶺やら山口強い。

(友人撮影)

鰯の辛煮と並ぶ名物の鯖寿司はスグキ入りと実山椒入りの二種。たっぷりとしたサバの見事さにに写真撮り忘れましたよもう。それぞれ一本ずつ持ち帰りてえ〜!

シャポーン(去勢鶏)のコンソメに玄米麺とフカヒレ、ひとくちラーメンということになるのかしら。フカヒレって言うほどウマいか?と思うこともあるけど、このような極上スープに入るとやはり天下の美味。酒がすすんでちっともシメにならない。

そろそろ芋にいきますかと置いてくれたのは・・なんと伊蔵くんですか!飲みます飲みます、なんでしたら二杯くらい飲みます。

宮崎いちごにオレンジとキンカン、一番上は極み蜂蜜だそうです。いちごのピューレがとんでもないし、なんですかこの蜂蜜の優しさは。

友人がいちご大好きと言ったら一粒オマケが出てきました。

友人「嬉しい、嬉しい・・」

目の前で生地をちぎってあんを包んで蒸すまんじゅう。本日は酒粕まんじゅうの桜あんです。伊蔵が映える〜!

友人「全部が一生食べれちゃうけど、どうしたら・・?」

やっぱりそう思う?では季節ごとに声をかけるとしましょう。

・・コレを書いている間に次回の予約が取れちゃったけどまだ春だよ。「季節ごとに」どころの話じゃなかった。

佳肴 岡もと 京都府京都市東山区常盤町470-4

前回のお楽しみ

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