気のせいか関西方面ばかり行っていて、東京で飲むことがすごく減っている気がします。久しぶりにスカイツリー近くの「大道芸術館」さんという素敵なところに行ったので、近辺で飲むとしましょうか。
新規開拓もいいけれど、しばらく行けていないお店も忘れてはいけません。曳舟から浅草、浅草から日本橋と乗り継いでやって来たのは「鳥輿」さん。
西浅草の時の檄シブな店舗とは違い、大変瀟洒な焼き鳥バーのような雰囲気になっています。席数も増えたのでハードルは下がりました・・場所のわかりにくさはアップしましたが、Googleマップがある世の中なので気にしない。
こちらの基本はコース。鳥と野菜からシメのドライカレーまでフルに楽しめる一之宮・鳥メインのお手軽コース二之宮・野菜焼きが楽しめる三之宮となっております。
インスタによると新銀杏が入っているはず。そして好物のさび焼も食べたいので二之宮に銀杏焼き追加でお願いします。
あと忘れてはいけない、ドライカレーっ!注文してから炊き上げてくれるので、コースの頭に頼んでおくのがお作法です。
おお、新銀杏の季節らしくひやおろしが並ぶじゃありませんか・・と言いつつ口が勝手に「樽酒の冷や」と言っていた。
そうなんです。こちらの焼き鳥には樽酒、しかも常温がよく似合う。漬物も非常に良い具合。
コースの小鉢であろう鳥モツ煮がサッパリこく旨でみるみる樽酒が減っていく。徳利おかわりくださ〜い。
ふっくらとムギュムギュしさが同居するつくねは合鴨入りなのか、旨味がエラいことになっています。
出た!さび焼!しっとり焼かれたササミに食べる直前におろした巨大わさび!おまわりさ〜ん、樽酒泥棒ですよ〜!
カリッと焼き上げられた手羽先は鳥さんの健康さが伝わる骨離れの良さ。
そして登場、新銀杏だ!この美しい翡翠色、うまいのかなんだかよく分からんけど止まらない風味・・秋が来たぞ〜っ!
焼くと辛味が甘味に化ける神秘の野菜、ネギ!
大将「野菜ならオーストラリアのアスパラがあるんですよ。ホラ、こんな大きいの」
初夏の北海道の巨大アスパラのようじゃありませんか。そうか、南半球では今が旬なのか。
というわけで焼いてもらったアスパラ!極太の茎からうますぎる汁が溢れ出す。秋口にこんな立派なモノを味わえるとは、ありがたい時代になったものです。
「あひ鴨・まがも・純レバ」を看板に掲げる鳥輿さん、肝をいただかないわけにはまいりません。純レバの名の通り、澄み切った純粋なる旨味の塊。粉っぽさのこの字もないしっとり感。レバーってそれほどお酒に合う気がしないけど、これはもう大変進む進む。
進みすぎて何本目かの樽酒は、とうとう表面張力の限界まで注いでくれるようになりました。「おっとっと」なんて声が出る。
純レバの次はづけの相鴨!看板商品の連打!味噌床に漬けた合鴨を炭火で焼き上げて大葉を散らされてしまっては、もう、ねえ。そして真ん中にはネギ。鴨と最も仲良しなネギ。抵抗できないうまさです泣きます。
串のラストはかしわ。ノーマルの焼き鳥が最後に出るのもいいですね。さて、シメに向けて芋のロックでもいただきましょう。
同行の友人はあんずボーのサワーなんてすこしふしぎなモノを飲んでいる。ガリガリくんサワーもあるしアリか・・どころか、あんずボーの袋に書いてある公式レシピなのね。
は〜い、お待ち申し上げておりました。ドライカレーっ!仕上がり近くなるとカレーの香りがただよってきてたまらんのですよ。さらに極上の鶏スープまで!
心躍るカレーの香りに鶏油的な旨味があふれまして、ウマいを少し超えてもはや楽しい。4口くらい食べたところで・・
うずら卵入りのスープで鶏カレー茶漬けだこのやろう!最高だろ!
大将は競馬好きなので、その辺の話も止まりません。G1が続いて銀杏が出る秋は鳥輿さんのハイシーズンかもしれない。大将の推しを消せば当たりが近くなる?
冬には真鴨コースを始めるそうなので、有馬の予想ついでに行かないといけません、いけません。
鳥輿(TORIKO) 東京都中央区日本橋小舟町1-4 ヤマサンビル 1F