
飲食店の情報(と吉岡里帆の画像)収集のためにインスタを眺めていたところ、宇都宮のお店が今年もアレを始めるとの告知が‥よし、予約予約ゥ。

やって来たのは宇都宮中央郵便局から少し東にあります「かもし家」さん。
駐車場はお店前に三台分あります。電車の場合は宇都宮駅より徒歩18分、東武宇都宮駅より12分くらいかな?
入店するなり奥の座敷へどうぞと案内していただきました。宇都宮のお店で顔パスになるのはいかがなものかと思うぞ。

本日のお目当てはこの松茸鍋!鱧と和牛が選べますが、ぼくはニクよりサカナ、そして宇都宮の友人は京都出身でもないのに鱧が大好き。よって悩むまでもなく鱧と松茸のしゃぶしゃぶ鍋で決定です。
こちらのお店に初めて来たのが「宇都宮 ハモ」で検索した結果だった気もします。それから何回くらい来たんだろ。

かもし家さんという店名はたぶん「醸し」から。証拠はホラ、ワインや日本酒のいいところがズラリと揃っているんだから。ひやおろしの季節だから日本酒だな。どれから行くか‥お会いできる機会が少ない鍋島からかな。

鍋島Harvest Moonはいかにも秋らしい紅葉ラベル。重ちーよ、今年も恵みをありがとう。

まずは華やかな前菜。アガりますねえ〜。12時から時計回りにカボチャジュレときのこ・蒸し鶏おろしソース・落とし鱧ごまがけ・ナス鯛味噌がけ・汐煎り銀杏・バイ貝煮・栗と木の実入りのクリームチーズ。
唸るほど秋、秋が来た!煎り銀杏ってなぜにこんなにうまいのか。蒸し鶏のソースは永遠に飲めるお味。ちょっとフライングで鱧がいるし!

続くお造りがまたドうまいのです。本日はインドマグロ中トロ・鱧・鯛・ブリ・タコ。何をどうしたらこんなに味が深くなるのか、インドマグロ。ホンマグロもびっくりだぞ。
さばきたてのタイは風味あくまで清く、ブリは逆に熟成が効いた旨味の塊。タコの歯ごたえも素晴らしく‥そしてチラチラ姿を見せる鱧さん、焦らしが過ぎませんか?

お次は秋田の雪の茅舎 ひやおろし。以前ウチに配達してくれていた酒屋さんの「おまかせ10本」に必ず入っていたのがこの雪の茅舎。久しぶりだなあ、相変わらずおいしいね。

コースに追加でお願いしておいた松茸土瓶蒸し。松茸はご飯とフライ、そして土瓶蒸しが好きなんです。
普通に頼むと鱧と松茸だと思うのですが、鍋と味がかぶってしまうので魚をカマスに変えてくれる細やかさ。

おちょこに注いで、スダチを軽く絞ってキュー。う〜んたまらんと唸ったところで雪の茅舎をクイー。
秋の幸せ、それは土瓶蒸し。液体でお酒が飲めるんだから困っちゃう。
後半戦は松茸を取り出して浮かべてみたりとイタズラしちゃおう。

コースに戻り、鍋の前の一品ものは松茸のフライ!ついさっき土瓶蒸しと並んで好きと言ったばかりじゃないですかーやだー。
シャクっと衣を破るとたちまち広がる松茸の香気。正直焼き松よりうまいと思います。もちろん揚げのウデマエがあってこそですが。

高知の司牡丹 船中八策のひやおろしもあるんだ。飲むしかないね。こちらも件の酒屋さんがよく持ってきてくれたものです。「牡丹は百花の王、さらに牡丹の中の司たるべし」という名の由来が強すぎる。

この辺でカセットコンロと鍋が登場。主役の鱧と松茸のしゃぶしゃぶ、始まり始まり〜。

こちらで一人前。豪快に縦割りの松茸、見事に骨切りされた鱧。こんな贅沢していいのかしら。

鱧の骨から取ったスープに、まずは松茸を沈める。
熱で松茸の旨味と香りが立つ上に、鱧スープにさらに風味を加える!ぐわ〜なんということ、一石で何鳥なんだ。
松茸がそろそろか‥?というタイミングで鱧を投入!身が白く綺麗に花咲いたところで、

引き上げて両成敗だ!
骨切りの跡にしみこむ骨スープとポン酢!こうして食べると、鱧ってなんと鍋向きな食材なのだろう。
鱧と松茸のダブルスープを吸い込んだ野菜や豆腐はもはや犯罪である。うまい、うますぎる。

しゃぶしゃぶ完了、具もおおむねさらいましたので、お楽しみの雑炊タイム。厨房で最後の仕上げをしてきてくれました。

フグでもなんでも、鍋ってこの時のために食べているよな〜。鱧と松茸に加えて野菜の風味まで全ての旨味を喰らいつくす、コメやうどんって偉大だよな〜。
ごちそうさまでした。まだ涼しくもないのですが、小さい秋どころかドカンと秋を感じさせていただきました。次はスッポンかフグでこれでもかと冬を‥

この後はかまがわプロムナードのバーでウイスキーを飲んだり、

専用マティーニなんかを作ってもらったのでした。宇都宮の夜は楽しいね。
かもし家 栃木県宇都宮市中央5-17-20