
素晴らしいフライ割烹をいただいた京都1日目でした。そして2日目のランチとディナーは予約済み。朝はどうしようかな‥そうだ、パン屋さんに行って今日明日分の朝メシを確保してしまおう。
京都で朝からやっているパン屋さん。はい、もちろんあの名店です。京都駅に行って奈良線に乗り換えだ。

奈良線の各駅に置いてあるベンチとも言えない椅子、好きです。ホームに待ち合い用の椅子は置かねばならないとか決まりがあるんですかね?鉄成分ほぼゼロなんで知らない。

黄檗駅で降り、5分ほど歩いてやって来たのは「たま木亭」さん。去年は何度も通ったけど今年は初めてだ。なんてことだ。
開店の7時より5分ほど過ぎて到着したところ、入店待ちの列がお店の前を越えて歩道まで延びています。
それでも11時くらいの行列に比べればかわいいもんです。15分ほどで入店して店内の買い物も15分くらい、30分ほどで袋を抱えて退店しました。

ホテルに帰って朝食だ!ボリューム多めの一品だけで勝負。古くよりたま木亭を知る友人イチオシ、隠れフラッグシップの梅しそチキンカツサンド!
たま木亭さんの惣菜パンはドカンとかガツンとか来るので、力負けしない飲み物が欲しい。ミルク感つよつよの白バラコーヒーを召喚しておきました。

洋食屋さんが逃げ出す迫力のチキンカツに梅ペーストをたっぷり、大葉も何枚入っているのやら。どう考えても具の配分がおかしいはずなのですが、全てを受け止めた上で風味をいや増すのがたま木食パン。
パンに梅ペーストと大葉なんて、ミスター味っ子がロマリアの皇太子に渡したスシサンド‥あのマンガでもトップクラスのキワモノみたようなイメージです。
だがしかし、パワードチキンカツとパワード食パンの間に挟まった梅と大葉はなんともサッパリ、どうしようもなく食が進みます。週に1・2度は食べたい絶品サンドです。
角食なども買いましたが、そちらは友人や夜に行くお店への手土産に。もらって喜ばぬ京都の人間はいません。

そして話は翌朝に飛びます。帰りの新幹線で駅弁のかわりにいただきましょう。取っておいたのはミックスサンドとパンシューであります。
車内販売のコーヒーがイノダコーヒとなったため、この上もなく京都なモーニングの完成。

たま木亭さん「表」のフラッグシップ、パンシュー!表面に粉の浮いたややハードな生地に包まれし、

ベーコンやイモのブロックたち!これでもかという塩分濃度のガーリックバター!具のインパクトを包み込む、やはりパワーあふれすぎなパン!
なんというサービス過剰、おいしさ過剰。帰ってからの運転がなかったらワインや水割りを買っていたこと疑いなし。
たま木亭さんのパンは粉や油で食べた後の手がエラいことになるのがお約束。そこでグリーン車なら立派なおしぼりがもらえるから安心なのだ。たま木亭のパンを食べるのに最高の場所かもしれない。

ハムサンドのハムは重ねられ、キュウリとマヨが惜しげも無く投入。タマゴサンドに至ってはコンビニの断面詐欺を嘲笑うかのように、裏面の方がタマゴフィリングにあふれている有様です。
どうやったらタマゴをこぼさず食べることが‥無理、無理だッ!だがそれがいい。タマゴとマヨの暴風が吹き荒れようと、結局一番印象に残るのは挟んでいる食パンというのが恐ろしい。たま木サンドはまことにうまい。
そして困ったことにバゲットはさらに風味がつよつよで、薄切りにしてピーマン・玉ねぎ・ハム・チーズをアホほど挟むとうめえこと。3日くらい毎朝バゲットサンドを食べてまるで飽きないのでした。
たま木亭 京都府宇治市五ケ庄平野57-14