
いつもの中華をいただこうと思ったら臨時休業であった。う〜むどうしよう‥もう脳が中華、さらに麺ならなおヨシといった感じなので、とりあえず近くの人気ラーメン店を覗いてみよう。
あっ、駐車場に空きスペースあり。11時半になるのに珍しい、何かに呼ばれたのかな?

というわけで「手延ラーメン 喜満」さんに入店です。大昔はウチのすぐ近くにありまして、ついでに現店主さんは小学生の頃同じクラスだったこともあります。
そんなワケで、物心ついた頃からラーメンといえば喜満さん。人生初のラーメンもきっとそうだった、はず。

メニューはラーメンとチャーシューメンにギョーザとシンプルで、まさしくラーメン専門店です。グンマらしからぬ強気な価格設定も変わらない。
ラーメン店で大盛なんてしばらく頼んだことないけど、なぜか今日はここの手延べ麺を思い切りすすらなくてはいけない気がする。さらに言えば、うまいチャーシューもたっぷり味わっておきたいような。大盛チャーシューメンを願いま〜す。

大昔から変わらないシンプルなチャーシューメンが登場。大盛は丼そのものがでっかくてインパクトばっちり。

スープをひとすすり。前回は謎の酸味がありましたが、今日は純粋かつ豊かな旨味に満ち満ちて雑味ナシ。「懐かしの」どころではない、まさしくラーメンの原体験そのものの味です。

喜満さんといえば、何をおいてもこの手延べ麺!ガラス張りの製麺室で手で延ばしたり打ちつけたり、乃士勇造もビックリの拉麵技を披露してくれることも。
文字通りすぎる手延べの結果は不揃いなヤワヤワ麺。うどんとワンタンのハーフのようと言えばいいのかしら。
コシなんて概念はなく、ぬめぬめとぷりぷりと口の粘膜を撫で廻す‥うまいを超えた愉悦、快感なのだ。しかしこんな個性的すぎる麺がラーメンのスタートラインってどうなんだ。

ヤワヤワ麺を包んで楽しい海苔。ラーメンのワカメはあまり好きでないのに海苔は大好きなんですが、そういうもんだとココで刷り込まれたのでしょう。

ものすごい食べごたえのチャーシューは手延べ麺とタメをはるうまさ!正直先代を超えたかもしれん。
いつもは頼まない大盛チャーシューメン。おかげですっかり喜満さんのうまい所を満喫いたしました。そしてこれが虫の知らせというやつだったのでしょうか、なんと25年2月23日をもって閉店!
最後に思い出のラーメンをしっかり味わうことができて良かった!駐車場が空いていたのまで含めて、本当に何かの導きだったのかもね。二代で五十五年ですか?長い間お疲れ様でした!
‥と言いたいけれど、店主さんまだお若いですよね。一年くらい遊んだら再開してください。