海外行かない、出張とか無い組としては移動が多い方かな〜という自覚はあるのですが、実際どのくらいなんだろう。
ああ、Googleマップさんが教えてくれたわ。一年でおおむね地球一周か、へ〜。
‥ちょっと待ってください。一周ってあなた、そんなに移動したかい?どこ行ってんの?とか考えるまでもなく、京都や神戸に行く回数が多すぎるんだよな。
運転が好きなので車移動派でしたが、ここ2年くらいは新幹線も利用するようになりました。何がいいって、移動しながらメシが食える。そんなわけで駅弁のお世話になる機会が増えています。
特に新神戸駅から帰る際は、朝6時から営業してくれている「淡路屋 新神戸店」さんがあるので大変心強い。京都駅で早朝から買えるのはバーガーとポテトくらいなのであまり風情を感じないの。京都なのに。
この日も7時前から朝食を購入。バラエティ豊かにもほどがあるのでいつも悩むところ、今回は土日限定のアイツがいたので即決しました。
幸い隣は空席のようなので、大っぴらに弁当をつかわせていただきましょう。土日しか会えないアイツは‥まぎれもなくヤツさ〜。「但馬どりのからあげ弁当」をいただきま〜す。
開けるとそこには色とりどりのおかずが‥ない!弁当三種の神器と言われる焼き魚もかまぼこも玉子焼きも、な〜んにも、ない!大量のからあげとズラリと並ぶ俵めし、以上!
「ただひたすらに、唐揚げをほおばるためだけのお弁当」というコピーに間違いなし!こんな無茶な企画が通ってしまう淡路屋さん、素敵だ。
カロリー表記(1,000超)は見なかったことにしたところで、朝食としてこりゃどうなんだ‥いやここはポジティブに、朝こそしっかり食べるべきだとマス大山が言っていたので、ヨシ!
大きめのからあげが7個か8個か、本当にからあげオンリーだな。実はどこかに何か隠れているんじゃないか?
箱の隅をつついたりバランの間を覗いたりしても、やっぱりお新香のひと切れすら見当たらない‥100円ローソンじゃあるまいし、なんてモノを商品化してしまったんだ。発売まで至った原動力は執念か、はたまた狂気かーー。
ご飯はご飯でちょっとおかしい。ひと俵あたりが明らかにデカいのよ。もう俵じゃなくて、ドカベンみたいにギュウギュウに詰めちゃってもよかったんじゃないの?
しかしこのご飯がですね、フタ裏のフィルムなどに全く水滴がないのに、パサパサどころかふっくらもちもちで素晴らしいの。若干ネタ寄りのお弁当でも肝心なご飯は完璧なあたり、老舗の貫禄を感じます。
無骨な見た目からニンニクショウガがっつりだろうと思わせておいて、意外や意外であっさりめの下味。そう、これは但馬どりとひたすら向き合うための弁当。トリの旨味をフルに楽しむための味付けなのだ。
「固い」と言う人がいそうなほど身が詰まった但馬どり。健やかに駆けまわる姿が見えるようなトリ肉は香り高く、噛めば噛むほど味が出る。追って口に放り込むメシがうめえこと。
ワンツー、ワンツーとアゴの運動を繰り返し、からあげと俵が各2つずつ、残り8口で完食の8手詰めに持ち込みました。我ながらなんと素晴らしい配分だろう。
ただひたすらに但馬どりと真剣に向き合い、ほおばった!うまいからあげで白メシをグビグビ飲み込む快感もたっぷり味わった!
淡路屋さんといえば「ひっぱりだこ飯」だけど、土日に限ってこんな謎な方面にストイックな弁当があるんですよ。思わず買っちゃいますよね。
わかっちゃいたけど食べすぎたのでカフェインで胃を動かすとするか。ワゴンがなくなってどうしようと思ったけど、モバイルオーダーがあるのだ。
お腹いっぱいだったはずですが、グンマに着いたらお昼もしっかり食べてしまったんですよね‥いやはや、お酒を減らしてから胃が元気すぎるわ。
淡路屋 新神戸店 兵庫県神戸市中央区加納町1-3-1 JR新神戸駅コンコース 2F